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★映画『凶気の桜』(2006.05.01)
★映画『エデンの東』(2006.05.01)
★映画『ボイス』(2006.04.24)
★映画『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』(2006.04.24)
★映画『フラットライナーズ』(2006.04.24)
★映画『スコーピオン・キング』(2006.04.17)
★映画『the EYE (アイ)』(2006.04.17)
★映画『いま、会いにゆきます』(2006.04.17)
★映画『乙女の祈り』(2006.03.27)
★映画『ファントム・オブ・パラダイス』(2006.02.06)







★映画『凶気の桜』(2006.05.01)

『凶気の桜』
監督:薗田賢次
出演:窪塚洋介、高橋マリ子、原田芳雄
2002年・日本映画
122分

地上波でゴールデンタイムに放送された(のだった気がする)もの。う〜ん、どうなんでしょう。ヤクザをなめるな、ということなのかしら。なんか、ずーっとケンカしてて、最近の少年マンガみたいだ。こういうの、自分は苦手。あと、ヒロインの女優さん、どうしても高校生には見えないんですけど。32歳くらい? 幼稚園児の子供がいる? とか思ってしまいました。

(2006.05.01)




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★映画『エデンの東』(2006.05.01)

『エデンの東 (East of Eden)』
監督:Elia Kazan(エリア・カザン)
出演:Julie Harris(ジュリー・ハリス)、James Dean(ジェームズ・ディーン)、Raymond Massey(レイモンド・マッセイ)
1954年・アメリカ映画
115分

地上波で昼間に放送されたもの。ジェームズ・ディーン主演。自分、どうしてもジェームズ・ディーンの顔が覚えられません。彼の映画はいくつか観てるのに、毎回「この人がジェームズ・ディーンだったっけ?」と思ってしまう。
ジョン・スタインベック原作ということで、舞台はカリフォルニアのサリーナスとモントレー。あのあたりは1度滞在したことがあるので、それだけでなんだか興味深いです。
ジェームズ演じるキャルのお父さんの名前がアダムで、お兄さんがアロン。タイトルが「エデンの東」で、愛される兄と愛されない弟。めちゃめちゃ聖書な背景です。キャルとアブラ、ケイトもきっと聖書がらみの名前なんだろうな。じんわりとした趣のある映画でした。言語+字幕で見たかった。しかし、ジェームズ・ディーンってこんなような役が多いような気がする。

(2006.05.01)




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★映画『ボイス』 (2006.04.24)

『ボイス (Phone)』
監督:Ahn Byeong-ki(アン・ビョンギ)
出演:Ha Ji-won(ハ・ジウォン)、Kim Yu-mi(キム・ユミ)、Choi Woo-jae(チェ・ウジェ)
2002年・韓国映画
102分

韓国製ホラー映画。地上波テレビで放映されたもの。
劇場公開当時は、ストーリーよりもなによりも携帯を持って叫び声をあげる子供の顔がもっとも怖いという評判だったのだけど、そのとおりだった。『着信アリ』のような、ポーの『黒猫』のような設定に憑依ものを組み合わせたような感じか。
しかし、よくあそこまでルックス的に魅力(華)のない出演者ばかりを集めたものだ。それと、最初のストーカー男は、あれはなに? ほとんどストーリーのコアにはからんでこなかったし、そのもとになった援助交際の取材もとってつけたような感じ。そして最後は崖って、やっぱり日本の2時間ドラマですか? 教訓:子供には気をつけよう、いろいろな意味で。

(2006.04.24)




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★映画『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』 (2006.04.24)


『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス (The Nightmare Before Christmas)』
監督:Henry Selick(ヘンリー・セリック)
出演:Chris Sarandon(クリス・サランドン)、Danny Elfman(ダニー・エルフマン)、Catherine O'Hara(キャサリン・オハラ)
1993年・アメリカ映画
76分

ティム・バートン製作のアニメーション。DVDで鑑賞。
この映画の主題はよくわからない。自分のすべき仕事をしろ、人の仕事にちょっかい出すな、となりの芝生は青く見える、ということか(違う気がする)。ファンタジックな舞台設定、心地よい音楽、コンパクトな上映時間と、なかなか好ましい作品。ジャックの足は細長すぎ。サリーは可愛いな。
最終的に現実に戻ってこないファンタジーは、正しいファンタジーではない、といったのは誰だったか忘れたが、その意味では正しいファンタジー映画だと思う。クリスマスが近づいたら、また観よう。

(2006.04.24)




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★映画『フラットライナーズ』 (2006.04.24)

『フラットライナーズ (Flatliners)』
監督:Joel Schumacher(ジョエル・シューマカー)
出演:Kiefer Sutherland(キーファー・サザーランド)、Julia Roberts(ジュリア・ロバーツ)、Kevin Bacon(ケヴィン・ベーコン)
1990年・アメリカ映画
114分

地上波テレビで放映されたもの。
キーファー・サザーランド主演、ケヴィン・ベーコン、ジュリア・ロバーツといったところが主役級で出演。ケヴィンもジュリアも不細工だと思うんですが、人気ありますね。まぁケヴィンは芝居がうまいかなと思うけど、ジュリアは...
臨死体験実験をした結果、過去の悪行に追い回され、しかもそれが幻影としてだけでなく実体まで伴って困っちゃったなという話。たぶんテレビ放映時に時間の都合等でいろいろカットされているからなのだろうと思うけれど、なんだか薄っぺらい感じ。それなりにおもしろいテーマなんだけど、もう少し被験者3人の過去と現在を丁寧に描いてあったなら、もっとよかったのかもしれないな。あと、結果的に被験者とならなかった兄ちゃん1名は、あんまり意味がなかったような気もする。教訓:いじめはいけないよ?

(2006.04.24)




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★映画『スコーピオン・キング』 (2006.04.17)

『スコーピオン・キング (The Scorpion King)』
監督:Chuck Russell チャック・ラッセル
出演:The Rock(ザ・ロック)、Steven Brand(スティーヴン・ブランド)、Michael Clarke Duncan(マイケル・クラーク・ダンカン)
2002年・アメリカ映画
92分

映画『ハムナプトラ』シリーズの番外編だそうです。劇場公開時は、本編よりもおもしろいという評判でした。地上波のテレビで放送されたので観たのですが、たしかに気楽に観ることができておもしろいかも。ノーカット放送だったらしいのですが、もともと90分程度とコンパクトなのも好ましいです。ほどよくスピーディで、ほどよく冒険活劇。『キング・ソロモンの秘宝』シリーズとかと同様の、疲れないワクワク・ドキドキ感がありますね。

(2006.04.17)




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★映画『the EYE (アイ)』(2006.04.17)

『the EYE (アイ)』
監督:Oxide Pang(オキサイド・パン)、Danny Pang(ダニー・パン)
出演:Lee Sin-Je(アンジェリカ・リー)、Lawrence Chou(ローレンス・チョウ)、Chutcha Rujinanon(チャッチャー・ルチナーレン)
2001年・香港/タイ映画
99分

日曜の昼にテレビで放映されてたので、なんとなく観てしまいました。
角膜移植によって、元の角膜の持ち主が見ていたものが見えるようになってしまう、というアイデアは、ずいぶんむかしに手塚治虫のコミック『ブラック・ジャック』にもありましたね。この映画は実際の出来事をベースにつくられているらしいですが、そんなこと、本当にあるのだろうか。こわいこわい。ただこわがらせるためではなく、元の角膜の持ち主の哀しい思いを新しい持ち主が受け取ってしまうというあたりも似てるな。
上手につくればいいお話になると思うのだけど、ついショック映像を入れてしまうあたりが、ちょっといまいちな感じでした。びっくりするけど、こわくないし。

(2006.04.17)




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★映画『いま、会いにゆきます』(2006.04.17)

『いま、会いにゆきます』
監督:土井裕泰
出演:竹内結子、中村獅童、武井証
2004年・日本映画
119分

地上波テレビで放送されたのを観ました。
『黄泉がえり』『星に願いを。』に続き、竹内結子主演による「死んじゃった人が戻ってくる」映画? 竹内さんはもう、こんな作品にしか出ないのかしら。...などと思いながら観てたのだけど、これは前2作を凌駕する?すごい話ですね。死んじゃったあとに、死んじゃう前の自分が会いにいくんだ。タイムパラドックスものだったんだ。あぅあぅ。事故にあうシーンが出てきたときに、もしやいまわの際の夢オチかとも心配したのですが、さすがにそこまで無茶じゃなくてよかった。
しかし竹内さん、だんだん可愛くなくなってくるなぁ。『黄泉がえり』ときは可愛かったんだけどなぁ。

(2006.04.17)




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★映画『乙女の祈り』(2006.03.27)

『乙女の祈り (Heavenly Creatures)』
監督:Peter Jackson(ピーター・ジャクソン)
出演:Melanie Lynskey(メラニー・リンスキー)、Kate Winslet(ケイト・ウィンスレット)、Sarah Peirse(サラ・パース)
1994年・ニュージーランド/アメリカ映画
100分

映画『乙女の祈り (Heavenly Creatures)』を観ました。ずっと前に深夜に地上波で放映されたのをヴィデオに録ってあったもの。1950年代にニュージーランドで実際に起きた少女ふたりによる母親殺人事件を映画化したもの。

想像力と感受性が豊かなゆえに周囲に理解されない・受け入れられないと感じている女の子と、両親に愛されていない想像力と感受性が豊かな女の子が出会い、ふたりの想像力と感受性でつくりだした世界に埋没していく。そこに「現実」を持ち込もうとした母親を殺害する。穢れなく美しい二人の世界を守るために。というお話。想像世界にのめりこんでいくふたりの心理描写が非常に美しく、哀しく、おそろしいです。

その少女のうちのひとり、裕福だけど両親に愛されていない少女を演じているのがケイト・ウィンスレット。彼女の芝居がなんだかすごいです。気分の浮き沈みが激しい役柄ですが、とくに躁状態のときの無闇な明るさがおそろしい。両親の気をひくために、愛されるために、そうしなければならなかったのか、それがいつしか習慣になってしまったのかと思わされます。

また、もうひとりの陰気な空想少女を演じたメラニー・リンスキーもよかったですね。あの目、あの表情、いかにもこういう少女っていそうです。

映画のなかでは、ふたりの少女がつくりあげたヒロイック・ファンタジーの世界を実写として見られるパートがあります。また、ケイト演じるジュリエットのうちは裕福で、英国調の美しい庭があり(さすがニュージーランド)、そこをドレスを着て走り回るジュリエットといったシーンもあります。

こういった、ヨーロッパな風景の中にいるケイト・ウィンスレットは美しいですね。ジョニー・デップ主演の映画『ネバーランド』でも、イギリスの緑の中にいるケイトはエドワード・バーン・ジョーンズの絵画のように美しかった。

などということを思いながら観ていたら、『乙女の祈り』の夢見がちな少女は空想を膨らまして殺人を犯し服役したのち社会復帰して結婚したけど旦那は先に死んじゃって子供4人抱えて困っていたところにジェームズ・バリと出会い「ピーターパン」が生まれたけれど自分は病気で長く生きられず最終的には少女のときに見たものとは少しかたちは違うけれどやはり夢の世界である「ネバーランド」へと帰っていった... などというストーリーを思い浮かべてしまいました。

『乙女の祈り』と『ネバーランド』の物語を勝手にリンクさせてしまうとは、恐るべしケイト・ウィンスレット(←違うって)。

(2006.03.27)




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★映画『ファントム・オブ・パラダイス』(2006.02.06)

『ファントム・オブ・パラダイス (Phantom of the Paradise)』
監督:Brian De Palma(ブライアン・デ・パルマ)
出演:Paul Williams(ポール・ウィリアムス)、William Finley(ウィリアム・フィンレイ)、Jessica Harper(ジェシカ・ハーパー)
1974年・アメリカ映画
94分

ひさしぶりにDVDでブライアン・デ・パルマ監督の『ファントム・オブ・パラダイス (Phantom of the Paradise)』を観ました。

これ、ずっと前、まだ中学生か高校生くらいのときにテレビで観たことがあるのだけど、あのときはぜんぜんおもしろいと思わなかった。しかし、ロック・ファンとしてそれなりの数の音楽を聴き、読書ファンとしてそれなりの数の本を読み、映画ファンとしてそれなりの数の映画を観てきたいま、あらためて観ると、いやぁ、なかなかよくできた映画ですね。

ベースはもちろん『オペラ座の怪人 (The Phantom of the Opera)』なのだけど、舞台をロックの殿堂「パラダイス」に移し、ロック・オペラとして再構築してあるのです。しかも、たんに舞台と音楽をロックに変えただけでなく、悪魔との契約という『ファウスト』的要素を組み込んであります。その契約内容には、自分は年をとらず「ビデオのなかの自分」だけが年をとるという『ドリアン・グレイの肖像』もあったりして、原作とはいろいろかけ離れているのですが、むかしは「成功と引き換えに悪魔に魂を売った」といわれたロック・スターがたくさんいたのです。T.Rexのマーク・ボランとかね。そんなことも織り込まれているのでしょうね。ついでにいうと、映画『サイコ』のパロディ・シーンなどもあったりして、きっとほかにもいろんな作品へのオマージュやパロディが盛り込まれてるのだろうな。自分は気づかなかったけど。

全編に流れる曲も、いかにもアメリカのロック・オペラ風でかっこいいです。Meat Loaf(『地獄のロック・ライダー』が有名ですね)とか思い出しちゃいます。パラダイスのオープニング公演で主役に抜擢された(そして舞台上でファントムに殺された)シンガーの名前がビーフっていうのは、Meat Loafからの連想だろうか? そして、そのステージは、きっとAlice CooperかLizzy Bordenのステージングとかがベースにあるのだろうな。

歌姫フェニックスが、歌声も容姿もそれほど魅力的に感じないというのはどうかと思いますが、無駄にゴージャスで猥雑感あふれる舞台やテンポのあるカット割り、クオリティの高い楽曲、『オペラ座の怪人』と『ドリアン・グレイの肖像』を混ぜ合わせたかのようなストーリー等、独特の魅力にあふれた映画です。90分程度と上映時間がコンパクトなのも好ましい。おもしろかった。

(2006.02.06)




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