mormoriotitle








◆ Mormorio(ひとりごと)の目次ページへ ◆


◆ このページの目次 ◆

★映画『呪われた森』(2006.08.21)
★映画『サイン』(2006.08.21)
★映画『ドッグヴィル』(2006.08.21)
★映画『宇宙戦艦ヤマト <劇場版>』(2006.08.21)
★映画『ウォルター少年と、夏の休日』(2006.08.21)
★映画『機械じかけの小児病棟』(2006.07.24)
★映画『禁じられた遊び』(2006.07.24)
★映画『マルホランド・ドライブ』(2006.07.24)
★映画『レイクサイド マーダーケース』(2006.07.24)
★映画『えびボクサー』(2006.06.28)







★映画『呪われた森』(2006.08.21)

『呪われた森 (The Watcher in the Woods)』
監督:John Hough(ジョン・ハウ)
出演:Bette Davis(ベティ・デイヴィス)、Carroll Baker(キャロル・ベイカー)、David McCallum(デイヴィッド・マッカラム)
1980年・アメリカ映画
84分

夜中に地上波で放送されたもの。
ディズニー制作だそうですが、映像はゴシックな雰囲気満載のイギリス風。1980年制作と古いこともあって、SFXなどはちゃちなんだけれど、それもかえって雰囲気を高めてますね。
いちおう、ゴースト・ストーリー風なのだけど、ホラーというよりはミステリーでしょうか。怖がらせることよりも、少女が忽然と姿を消した謎の解明に主眼があり、そこに秘密結社と入会の儀式、40年に1度(だったか?)の日食などをからめて上手に展開していると思います。
家主の老女として登場するベティ・デイヴィスが、めちゃめちゃ存在感と妖しげな雰囲気を振りまいてますが、一瞬、加賀まりこさんにも見えたりします。

(2006.08.21)




このページの目次




★映画『サイン』(2006.08.21)

『サイン (Signs)』
監督:M.Night Shyamalan(エム・ナイト・シャマラン)
出演:Mel Gibson(メル・ギブソン)、Joaquin Phoenix(ホアキン・フェニックス)、Rory Culkin(ロリー・カルキン)
2002年・アメリカ映画
107分

地上波で夜9時台に放送されたもの。
とりあえず、笑っておこう。水に弱い宇宙人って、むかしそういう映画があったな。宇宙からの光を浴びた植物かなんかがワラワラと襲ってくる話。なんというタイトルだったか。
しかし監督、画面に出すぎ。

(2006.08.21)




このページの目次




★映画『ドッグヴィル』(2006.08.21)

『ドッグヴィル <劇場版>』
監督:Lars von Trier(ラース・フォン・トリアー)
出演:Nicole Kidman(ニコール・キッドマン)、Paul Bettany(ポール・ベタニー)、Chloe Sevigny(クロエ・セヴィニー)
2003年・デンマーク映画
177分

DVDで。
これは、すごいな。3時間があっというまでした。いや、あっというまじゃなくて、観終わったあとにはけっこう疲れたのだけど、でも、観ていて「長い」と感じなかった。
こういった性悪説的な話って、自分は好きというか、納得しやすいというか、理解しやすいというか、真実味があるように自分には感じられます。登場人物の誰一人として「正しいこと」を行なっていない。そもそも、「正しいこと」も「真実」も、ある特定の閉じた世界の中での価値判断でしかなく、不変の真理ではない。より「力」のある者が、自分の決めた「正しいこと」「真実」を押し付けているだけ。けっきょくすべては「傲慢」でしかない。それは、町でも田舎でも、強者の世界でも弱者の世界でも、同じこと。
「下劣な者の町(Dogville)」(「dog」には古い意味として「下劣なやつ」という訳があるそうです)にやってきた「神の寵愛・慈悲(Grace=ニコール・キッドマンの役名)」により、町が崩壊・消滅する話。これはソドムとゴモラなのでしょうか。町の住人と家屋はすべて焼き尽くされ、最後に生き残ったのは犬のモーゼス。正しく「犬の町(Dogville)」になったと同時に、イスラエル人を導いた偉大な預言者モーセの名を持ったこの犬が、新たな「十戒」を世に広めるのかもしれません。下劣な十戒を。
家屋等のセットを組まず、床にチョークで地図と間取りを書いただけのうえで役者が演じるという特殊な技法なので、映画というよりは舞台中継を見ている感じ。いっそ、舞台で観たかったかも。

(2006.08.21)




このページの目次




★映画『宇宙戦艦ヤマト <劇場版>』(2006.08.21)

『宇宙戦艦ヤマト <劇場版>』
監督:舛田利雄
出演:納谷悟朗、富山敬、麻上洋子
1977年・日本映画
146分

地上波で夜中に2日に渡って放送されたもの。
テレビ版の連続ものを編集して劇場用にまとめたもののようで、おそらく、劇場用の新規場面制作はないのではないか。ぶつ切りのダイジェストといった感じで、話や場面のつながりなどに無理やり感が満載。長大な作品をスキップサーチで見ているような、あらすじだけを見させられているような、そんな印象でした。有名な「肌が青くない(白い)デスラー総統」のシーン(歩いている途中に肌の色が白から青に変わる)がいちばんの見せ場か。

(2006.08.21)




このページの目次




★映画『ウォルター少年と、夏の休日』(2006.08.21)

『ウォルター少年と、夏の休日 (Secondhand Lions)』
監督:Tim McCanlies(ティム・マッキャンリース)
出演:Michael Caine(マイケル・ケイン)、Robert Duvall(ロバート・デュヴァル)、Haley Joel Osment(ハーレイ・ジョエル・オスメント)
2003年・アメリカ映画
110分

地上波で夜9時台に放送されたもの。
気楽に楽しんで観られる。夢や冒険への憧れが無数にあふれていた古き良き時代(世の中的にも、自分的にも)の名残りを感じられる。主演のじいさんの一人、ロバート・デュバルって、『地獄の黙示録』で空挺部隊長をやってた人ですよね。メコン川でサーフィンする、「弾なんか、あたりゃせん」っていう。彼が歳とってこんなふうになったんだ(違う違う)などと想像するのも、また楽し。じいさんふたりの最後の散り方も爽快。ライオンのジャスミンと同じように、きっと笑いながら死んだんだろう。ハーレイ・ジョエル・オスメントは、あいかわらず不細工だ。
ところで、最初のほうでは犬と一緒によく歩いていた豚さんは、どうしたのだろう。途中から見かけなくなってしまったのだけど。やっぱり、食べられちゃったのかしら。

(2006.08.21)




このページの目次




★映画『機械じかけの小児病棟』(2006.07.24)

『機械じかけの小児病棟 (Fragile)』
監督:Jaume Balaguero(ジャウマ・バラゲロ)
出演:Calista Flockhart(キャリスタ・フロックハート)、Richard Roxburgh(リチャード・ロクスバーグ)、Elena Anaya(エレナ・アナヤ)
2005年・スペイン映画
102分

劇場で。ひさしぶりに劇場での映画鑑賞なのに、なんでこれを選んでしまったのかと、激しく後悔。
病院が舞台のホラー、というかゴースト・ストーリーだけど、恐ろしくも哀しくもなかった。看護士が積み木に近づいたときに積み木が表わす(=幽霊からの)メッセージ、「Don't touch」「Mine」「Not yours」が、実は積み木のことをいってるんじゃないとか、幽霊の正体はこっちじゃなくてそっちですかみたいな、ちょっとしたひねりは悪くないんだけどねぇ。なぜ幽霊がそこまで執着するのかが納得できなかったし、「幽霊は場所に憑くのではなく、人に憑く」と再三いっておきながら、だったらなぜ、そこまで執着している患者たちに着いて一緒に新しい病院に行かなかったのかとか、いろいろと腑に落ちないところだらけでした。幽霊のヴィジュアルも、あれかぁ。

(2006.07.24)




このページの目次




★映画『禁じられた遊び』(2006.07.24)

『禁じられた遊び (Jeux Interdits)』
監督:Rene Clement(ルネ・クレマン)
出演:Brigitte Fossey(ブリジット・フォッセー)、Georges Poujouly(ジョルジュ・プージュリー)、Lucien Hubert(リュシアン・ユベール)
1951年・フランス映画
87分

BSで放送されたもの。名画の古典ではありますが、う〜ん、なんだかなぁ。
自分はもともと子供があまり好きじゃない、というか、率直にいって嫌いなこともあって、子供が主人公の作品はたいてい気に入らない。だって、バカなんだもん。そのうえ自分勝手で、わがままで。この映画も、どうしてもそう感じてしまう。
さらに鬱陶しいのが、みなしご(というのは、最近では差別用語なのだそうで。孤児、といえばいいのか?)になった小娘ポーレット。子供のいやらしさだけでなく、こんなにチビなのに女性のいやらしさも持ってる。そしてポーレットよりも年上のはずのミシェルが簡単に、それにひっかかって事件を起こす。中途半端に女性にかかわると男性はバカになるというある種の典型的なスタイルが、こんなに小さな子供たちの時代から確立している。しかもそこには、都会の女(ポーレットはパリ出身らしい)に熱を上げる田舎の男(ミシェルは田舎の農家の三男坊)という図式も組み込まれてる。
なんか、子供の無垢さとか戦争の悲惨さなどといったのとはまったく別の、すごくいやな感じが残ってしまった。

(2006.07.24)




このページの目次




★映画『マルホランド・ドライブ』(2006.07.24)

『マルホランド・ドライブ (Mulholland Drive)』
監督:David Lynch(デイヴィッド・リンチ)
出演:Naomi Watts(ナオミ・ワッツ)、Ann Miller(アン・ミラー)、Jeanne Bates(ジャンヌ・ベイツ)
2001年・日本映画
146分

地上波で夜中に放送されたもの。
これは難解だ。すべてをきちんとした一連のストーリーとして把握・理解しようと思うと、かなりの脳内解析を行なわないといけないだろう。だけど、ただ画面に映し出されるものに身を任せているだけでも、意味と印象がじわじわと心と身体にしみこみ、広がっていくように感じるのがすごいところ。
もともと難解な構成なのに、テレビ放送された時点で40分!ほどカットされているようなので、正確に理解することは無理だろう。大雑把に、前半がダイアンの妄想と願望とときどき現実、後半(終盤)がほぼ現実ということだろうと思うが、いずれにしろ哀しい話だ。意味ありげに登場する人物たちのなかには、よく役割のわからない人もいたけれど、ノーカットで観ればわかるのだろうか。
それはともかく、非常に印象的な作品だった。「すべてはまやかし」なのだな。

(2006.07.24)




このページの目次




★映画『レイクサイド マーダーケース』(2006.07.24)

『レイクサイド マーダーケース』
監督:青山真治
出演:役所広司、薬師丸ひろ子、柄本明
2004年・日本映画
118分

地上波で夜に放送されたもの。
はぁ、そうですか。柄本明のあまりの手際のよさに、こいつぜったい初犯じゃねぇなと思ったのだけど。あまりにも何もしない薬師丸ひろ子は、ぜったい主犯じゃないと思ったのだけど。役所広司が豊川悦司に詰め寄るシーンに現われた子供たちを見て、あ、こいつらだ、と思ったのだけど。その他もろもろ、見ている途中はいろいろと思うことがあって、それなりに楽しかったのだけど。そういう終わり方ですか。そうですか。はぁ。
箱庭的な舞台なので、芝居で観たらおもしろいかもしれない。うまい役者で、緊迫した演技で。

(2006.07.24)




このページの目次




★映画『えびボクサー』(2006.06.28)

『えびボクサー (Crust)』
監督:Mark Locke(マーク・ロック)
出演:Kevin McNally(ケヴィン・マクナリー)、Perry Fitzpatrick(ペリー・フィッツパトリック)、Loiuse Mardenborough(ルイーズ・マーデンボロー)
2002年・イギリス映画
90分

地上波で夜中に放送されたもの。
うん。変な映画。でも、なんとなく趣き深い。ばかばかしくてありえないんだけど、もしかしたら少しはありえそうかもしれないとも思ったりして。ばかばかしい設定なのだけど、それを真面目につくってるのがいいです。最後のハグのシーンでは、ちょっとじ〜んときちゃったり。
ちなみに、この映画に触発されて『いかレスラー』がつくられたというような話を聞いたことがありますが、こっちは観てがっかりしたというか、しょうもなーっと思ったというか、無駄に疲労した記憶があります。なんでこうなっちゃうかなぁ。さらにその後『コアラ課長』とか『かにゴールキーパー』などといった映画もつくられているようですが、観る気がしない。あ、でも、テレビで放送されたらちょっと観ちゃうかも。

(2006.06.28)




このページの目次




Pensiero! 別館 I

(C)MOA
inserted by FC2 system