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★映画『ベッカムに恋して』(2007.04.17)
★映画『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』(2006.08.21)
★映画『この世の外へ クラブ進駐軍』(2006.08.21)







★映画『ベッカムに恋して』(2007.04.17)

『ベッカムに恋して (Bend It Like Beckham)』
監督:Gurinder Chadha(グリンダ・チャーダ)
出演:Parminder Nagra(パーミンダ・ナーグラ)、Keira Knightley(キーラ・ナイトレイ)、Jonathan Rhys-Meyers(ジョナサン・リース=マイヤーズ)
2002年・イギリス映画
112分

サッカー・ワールドカップでイングランドのデヴィッド・ベッカム人気が急激に高まったころに制作され、こんなタイトルで日本公開されたため、たぶんいろんな意味で損をしてるんじゃないかと思われます、この映画。ちなみに現代は『Bend it like Beckham』だったかな。「ベッカムのように曲げろ」という意味。ベッカムが蹴りだす、きれいに弧を描いて敵がつくった人の壁を飛び越え、ゴールにボールが吸い込まれるフリーキックのように、さまざまな障害をしなやかに飛び越えてゴールをめざしたい、主人公の気持ちが重ねられているのでしょう。
ベッカムに憧れるサッカー好きな女の子がプロ選手になる夢を追うという、それだけのことといえばそれだけのことなのだけど、主人公をイギリスに住むインド人にし、親友にはイギリスの一般家庭の娘を、コーチにはアイリッシュ系をという異なった背景を持たせ、それぞれの「イギリスにおける地位や文化」を織り交ぜつつ細かいドラマを積み重ね、大枠では愛情と友情と夢と希望と躊躇と困難と克服と未来を丁寧な流れのなかで描いた素敵な青春映画であり、成長の物語なのですわ。
若いって、いいな。

(2007.04.17)




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★映画『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』(2006.08.21)

『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ (Hedwig and the Angry Inch)』
監督:John Cameron Mitchell(ジョン・キャメロン・ミッチェル)
出演:John Cameron Mitchell(ジョン・キャメロン・ミッチェル)、Stephen Trask(スティーヴン・トラスク)、Miriam Shor(ミリアム・ショア)
2001年・アメリカ映画
92分

夜中に地上波で放送されたもの。
ストーリー的には、それほど深みはない感じ。このミュージカルが制作された当時はどうだったかわからないけれど、いまとなってはありきたりなテーマなように思う。
全編に流れる音楽はいいな。古き良き時代の、グラマラスで危険で妖しくて情熱的なハードロック満載。David Bowie(デヴィッド・ボウイ)とかAlice Cooper(アリス・クーパー)とかNew York Dolls(ニュー・ヨーク・ドールズ)とか思い出しますね。ただ、ヘドウィグのヴォーカルがあまりうまくないのが残念。もっと「歌える」人で聴きたかったかも。
アンドロギュヌスの神話をモチーフにした「Origin of Love」はなかなかの名曲です。

(2006.08.21)




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★映画『この世の外へ クラブ進駐軍』(2006.08.21)

『この世の外へ クラブ進駐軍』
監督:阪本順治
出演:萩原聖人、オダギリジョー、松岡俊介
2003年・日本映画
123分

BSで放送されたもの。
なんでしょうねぇ。なんか、ドラマが希薄だ。主要登場人物の数が多いのだけど、それぞれが抱えるものが充分に描ききれていなくて、どれも中途半端になってしまった感じ。たくさんの登場人物たちの絡み合いが最終的にどこかに昇華するかというと、そうでもなかったし。ラッセルさんは最初、なんであんなに日本人が嫌いだったの? それもわからなければ、心変わり?の理由もよくわからん(まさか、あの演奏だけで!?)。
観終わってみれば、主演の萩原聖人さんの歌の下手さと、ぜんぜんジャズに聴こえない演奏ばかりが印象に残りました。

(2006.08.21)




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