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BOLIVIA


さらっと聴いたときのアルバムの印象を簡単に紹介します。


Wara




WARA / WASITAT JIKISINASAWA (2001)
ボリビアのグループだそうです。ボリビアっていったいどこよ? 南米のどこかにあるらしいです。ほどよいフォルクローレ風味な哀愁をふりまきつつ、全体にシンフォニックでプログレッシヴなアレンジが施され、イタリアン・ロックを思わせる力強い、だけど少しひなびた独特のヴォーカル・ラインに厚みのあるコーラス(合唱)もかぶさるなど、かなり自分のツボです。
長いこと忘れていた「プログレッシヴ・ロックの楽しみ」のようなものを久しぶりに思い出させてくれるようなアルバムでした。「プログレッシヴ・ロック」という答えを先に知っていて、それに向けて曲づくりをしたのではなく、自分たちの音楽を、自分たちの国のアイデンティティを「ロック」という音楽に紡いでいった結果として、世にいう「プログレッシヴ・ロック」の形態になったような、そんな純粋さ、ひたむきさを感じます。
M1「El Inca」はクラシカルな哀愁漂う名曲だと思います。合唱入りでヴァイオリン導入と、ある意味シンフォニック・プログレッシヴの王道ですね。この曲でいきなりノックアウトって感じです。ボリビアおそるべし。
M2「Wara」は一転してフォルクローレ風味たっぷりのイントロから始まります。もともとこのグループってトラッド系らしいですが、それをうかがわせます。しかしヴォーカル・パート以降ではロック・アレンジになり、伸びやかなエレキなども入り、これまた魅力的なシンフォニック・プログレッシヴになります。
M4「Kenko」ではオープニングのチャーチ風オルガンからクラシカルな雰囲気を漂わせ、さらに合唱でヴォーカル・パートに入っていくという、これまた好みの展開。意外とハード・ドライヴィンなギターの音色もかっこよく、力強さがあります。随所に合唱がちりばめられ、またポイントで入る木管(パンパイプの類いでしょうか)が哀愁を加味します。(WARA PRODUCCIONES: WP-20011 / ボリビア盤CD) (2003.09.07)



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