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GREECE


さらっと聴いたときのアルバムの印象を簡単に紹介します。


Aphrodite's Child / Apocalypsis




APHRODITE'S CHILD / REFLECTION (?)
Aphrodite's Child(アフロディテス・チャイルド)といえば、プログレッシャー(とニフティのプログレ隔離室では呼んでいたような)にはグリーク・ロックの傑作『666』なんですけど、これは『666』以前の、ユーロ・ポップなころの彼らのベスト盤。ていうか、プログレ者以外の人には、ユーロ・ポップな彼らのほうがなじみがあるらしいですね。とくに自分らより上の世代の、現在40代なかばくらいな方たちにとっては。「Rain and Tears(雨と涙)」とか、日本でもヒットしたらしい。
このベスト盤(LP!をMDに録音しました)を聴くの、ひさしぶりなんですが、あらためて聴くと、なんだかいいです。「Spring, Summer, Winter & Fall」とか、名曲です。ユーロ・ポップスらしい、美しいメロディとなめらかで奥行きのあるアレンジが楽しめます。のちにグリーク・ポップの、というかユーロ・ポップのスターになった(らしい)デミス・ルソスのあたたかいヴォーカル(ふるえたような歌声が素敵)もじんときます。ヴァンゲリスのキーボードは……まぁ、こんなもんでしょう。
どれもメロディや展開が素直だよなぁ、このころの曲って。こういう曲って、誰かが仕掛ければリバイバルヒットになりそうに思うんですけど、どうでしょ? (FONTANA/PHONOGRAM: 9290 100 / ドイツ盤LP) (2004.07.25)



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APOCALYPSIS / APOCALYPSIS + NO (1980/198?)
ギリシャのグループだそうです。プログレッシヴ・ロックのファンのあいだでは、けっこう古くから知られているようです。
このCDは彼らのファーストとセカンドを1枚に収録した2in1で、お得といえばお得なんだけど、正直な感想をいっちゃうと、2枚分をいっぺんに聴くのは、ちょっと飽きちゃうかなという感じ。ファーストのほうはシンフォニック・ロックの名作といわれているらしいのですが、安っぽくていかにも電子楽器といった音色のシンセサイザーがセンスのないアレンジで大幅に導入されてて、これだけでもう自分の好みからはずれてしまいます。曲の構成にはまぁまぁ楽しめるところはあるし、あまり感情の乗らない英語のヴォーカルもどことなく古のブリティッシュ・シンフォニックを思わせて悪くはないんだけど、それぞれの楽器の音づくりとアレンジは、当時にしてもすでに古臭いというか、陳腐じゃなかったのかなぁ。アレンジやプロデュースにもっとセンスのある人がかかわっていたらと残念です。ギリシャならではのエキゾティックさのようなものも感じられないし。
中途半端にスペーシーさと当時の未来感覚(?)をまぶしたシンフォニック・ロックといった感じで、自分のなかでは資料的な位置付け以上に愛聴することはなさそうです。 (MINOS-EMI: 7243 5 93288 2 9 / ギリシャ盤CD) (2004.01.04)



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