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I


さらっと聴いたときのアルバムの印象を簡単に紹介します。


*** canta(u)tore ***
Ivan Cattaneo / Ivan Graziani / Ivano Fossati

*** canta(u)trice ***
Irene Grandi / Irene Lamedica

*** gruppo ***
Ibis / Indaco





IBIS / SUN SUPREME (1974)
イタリアン・プログレッシヴ・ロックの名作アルバムとしてあまりにも有名なIbis(イビス)のファースト・アルバム。優れた紹介文があちこちにあるので、いまさら自分が加えることはないんですが、素直に、単純に、かっこいいイタリアン・プログレだということだけいっておきましょうか。
Ibisは、1960年代から30年以上の音楽キャリアを持つグループ、New Trolls(ニュー・トロルス)が一時分裂した時期に、New Trollsを抜けた残りのメンバーが結成したグループで、アルバムを2枚リリースしています。メンバーのなかにイギリス人も交じっているためか、本家のNew Trollsとくらべるといくぶんイギリスっぽいというか、ワールドワイドな音楽性を持っているとはいえるのですが、世間でいわれるほど「世界寄り」とは思いません。みずみずしいアコースティック・ギターのアルペジオで始まるオープニングといい、ヘヴィなパートへの急展開といい、趣にあふれたヴォーカル・ラインといい、イタリアン・ヘヴィ・シンフォニックらしい音楽と演奏が楽しめます。歌詞が英語なので、その点で「世界寄り」な印象はたしかにありますが、それでも「イタリアならでは」のプログレッシヴ・ロックであることに間違いはありません。
M5「Divinity: part 1」などではNew Trollsでもおなじみのハイトーン・ヴォーカルが聴けます。演奏力も高く、スリリングかつ危なげのない演奏が楽しめます。メロディ楽器としてのキーボードの使用頻度はNew Trollsよりも高いかもしれません。
セカンド・アルバムは短いヴォーカル曲中心の、これといってあまり特徴のない平凡な作品でしたが、このファーストは、イタリアン・プログレッシヴのファンなら聴いておくべき作品のひとつでしょう。先にセカンドを聴いてしまって「有名なわりにはいまいち」と思っている人がもしいたら、このアルバムを聴いてみることをおすすめします。(POLYDOR: POCP-2371 / 日本盤CD) (2003.09.07)

Ibis / Ibis (1975)   alla "Musica"
 イビス(IBIS)ニュー・トロルス(New Trolls)の関連グループとして、取り合えず知名度はありますね。たった2枚しかアルバムを残さなかったのですが。
 1st アルバム『Sun Supreme』は名盤としていろいろなところで紹介されるので、あえてあまり話題にならない2nd『IBIS』を扱ってみました。普段ほとんど話題にならないだけあって、マニア向けといえそうですね。(1998.04.29)



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INDACO / VENTO DEL DESERTO (1997)   alla "Musica"
 明るく乾いた音の、聴きやすいインストゥルメンタル地中海ポップスです。エスニック色の強い作品ですが、それほど濃ゆい音楽ではないので、民族調ポップスに興味がある人なら楽しめるでしょう。Enzo Gragnaniello(エンツォ・グラニャニエッロ)がゲストで参加してます。(2000.04.15)



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IRENE GRANDI / PER FORTUNA PURTROPPO (1997)   alla "Musica"
 アメリカン・ロック的な開放的で明るさと力強さを感じさせるヴォーカルは魅力的です。曲のはしばしにアメリカン・ユーロピアンなインパクトを持ったフレーズが短いながらも顔を出し、ひきつけられるものがあります。こういったキャッチーさはヴォーカル・スタイルに合っているといえるでしょう。
 Irene Grandi(イレーネ・グランディ)の歌には、たとえば男も女も関係なく友達同士で一緒にくだらないイタズラをして笑ったり、仲間内のパーティで大騒ぎしたりといった、天真爛漫な元気さと明るい素直さがある一方で、ときおり見せる、たぶん本人も意識していないような女性的な美しさとでもいったものもあり、独特の魅力があります。ただ、このせっかくの個性が充分に活かしきれていないところが残念です。(2001.09.16)

IRENE GRANDI / VERDEROSSOEBLU (1999)   alla "Musica"
この人の歌声って、魅力的だと思うんですよ。元気があって、力強くて、迫力もあって、でも乾いた明るさもある。アメリカン・ロックとユーロピアン・ロックの双方のいいところが上手に交じり合ったような、そんな印象があります。なのに、曲自体に魅力が乏しいのが、ちょっと残念です。彼女のヴォーカル・スタイルだと、もっとスピード感のあるストレートなロック系の曲のほうがあうと思うんですが、大人びた線を狙ってるのかな。 (CGD EAST WEST: 8573 80521-2 / ドイツ盤CD) (2004.07.25)



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IRENE LAMEDICA / DOLCE INTRO (1997)
 以前NHKテレビ「イタリア語会話」のエンディングで使われていたバラード「Ma Lasciateci Stare」が収録されているアルバム。中古で安く売っていたので試しに買ってみたのですが、結論からいえば自分の苦手なタイプの音楽。もともと女性ヴォーカル自体があまり好きではない自分ですが、それプラス曲が、ソウルふうというかクラブふうというか、どういうふうに呼ぶのかわかりませんが、レコードのスクラッチ・ノイズをわざと入れたりしたブラック・ミュージック系のもので、自分にはどうしても馴染めないタイプのものでした。
 クオリティ的には低くないと思うし、そういったタイプの音楽が好きな人なら充分楽しめるものではあると思いますが、嗜好の違いはなんともしがたいですね。(1999.07.03)



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IVAN CATTANEO / UOAEI (1975)
なんだかわからないけど、すごくいい!
Ivan Cattaneo(イヴァン・カッタネオ)は、ウェブで調べると結構な枚数のアルバムを出しているので、イタリアではそれなりの知名度があるカンタウトーレなんだと思います。でも、日本ではあまり知られていませんよね? 自分も聴くのははじめてです。
ほぼ100%裏声を使った、変なヴォーカル。幻想的なフルート。神経を逆なでするようなヴァイオリン。音楽のタイプとしては、アヴァンギャルド風味のあるサイケデリック・フォークに地中海風味がちりばめられた感じ、でしょうか。
いちおう歌詞はあるようだけど、歌詞の意味よりは言葉や発声の持つ「音」の面白さに重点を置いているような歌い方です。少しふざけたような裏声ヴォーカルは、むかしのアヴァンギャルド系プログレッシヴ・ロック・グループにときどきありましたよね。ちょっと記憶があいまいですが、日本のAfter Dinner(アフター・ディナー)Quasimode(カジモド)、Katra Turana(カトラ・トゥラーナ)などのヴォーカルがこんな感じだった気がします。あるいはEduardo Artemiev(エドゥアルド・アルテミエフ)『Warmth of Earth』の中間部あたりでもこんなヴォーカルが導入されていたような。ちなみにM7「Sulla strada di gomma」では、自分は矢井田瞳を思い出しました(笑)。
なんと表現したらいいのかわからないんですが、ともかく変な、とても個性的なアルバム。変な声で変な曲で変な演奏。でもメロディそのものはやわらかくきれいだったりします。こういうのを楽しめるのは、やはりサイケがかった初期プログレとかを楽しんで聴ける人なんだろうな。このヴォーカル・スタイルがだめな人はぜんぜんだめでしょうけど、この声も含めて、すべてがとても魅力的に感じます。 (RCA / BMG ITALY: 82876592502 / EU盤CD) (2004.12.25)



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IVAN GRAZIANI / BALLATA PER 4 STAGIONI (1976)
 独特の高い声が特徴的なIvan Graziani(イヴァン・グラツィアーニ)の2ndアルバム。この声がダメという人もいるのでしょうが、ノスタルジックな感じがして自分は気に入っています。
 このアルバムでは生のストリングスやホーンを導入し、プログレッシヴ・カンタウトーレ風な作品に仕上がっています。曲想もどことなく重く暗い感じで、これはこれでいいのですが、彼の本来の持ち味を生かすのは、もっとシンプルで暖かい感じの曲ではないかと思います。イタリアン・プログレッシヴとイタリアン・ポップスの間に位置する作品のなのでしょうが、演奏の比重も比較的高く、どちらかというとプログレッシヴ・ファン寄りなアルバムでしょう。(1999.05.08)

IVAN GRAZIANI / IVAN GRAZIANI (1983)   alla "Musica"
 初期のころはHunka Munka(フンカ・ムンカ)にも通じる、少しプログレッシヴ・ロック風の雰囲気を持ったポップ・チューンが多かったのですが、1983年にリリースされたこのアルバムに収録されてる曲は、ロック的なものが大半を占めています。ただ、ロック・チューンが多いながらも、全体にまだ初期のころのようなやわらかさも漂っているのは、アレンジとプロデュースをGian Piero Reverberi(ジァン・ピエロ・レヴェルベリ)が担当しているからでしょうか。(2002.06.22)

IVAN GRAZIANI / IVANGARAGE (1989)
 ロック・シンガーとしてのIvan Graziani(イヴァン・グラツィアーニ)が色濃く出ているアルバムじゃないでしょうか。荒くてハードなギター・サウンドを中心にしたロックが聴けます。
 たしかに彼はロック・シンガーでもあるのですが、それが彼の昔からの持ち味であるノスタルジックさとうまくマッチするかというと、そうとはいえないんじゃないかと思います。彼の特徴のある声と郷愁を誘うメロディは大きな魅力で、それが生かされた「Noi Non Moriremo Mai」といった曲のほうが、やはり彼らしさ、イタリアらしさが感じられて、自分は好きです。
 ちなみにこの曲は、the Beatles(ビートルズ)へのリスペクト・ソングとしても、非常に優れた名曲だと思います。こういった方向性を中心につくられたらよかったのにと思うのですが、このアルバムでのメインの曲想はロック色の強いもので、個人的にはちょっと残念です。決して悪くはないんですけどね。(1999.10.11)

IVAN GRAZIANI / ANTOLOGIA (1997)
 イヴァン・グラツィアーニ(Ivan Graziani)は、数年前に亡くなったんだそうです。フンカ・ムンカ(Hunka Munka)のアルバムへの参加が有名ですが、自身のソロ作がたくさんあるようです。
 はじめて買うので、取り合えずベスト盤にしたのですが、不器用ながらも暖かい感じがして、なかなかよいです。ところどころフンカ・ムンカ風なところもあり、懐かしい印象を与えます。他のアルバムも聴きたくなりました。(1998.11.03)

IVAN GRAZIANI / GLI ANNI 70 (1998)   alla "Musica"
 イヴァン・グラツィアーニ(Ivan Graziani)の、1970年代の曲を集めたベスト盤。2枚組、全24曲収録のお得なアルバムです。
 ちょっと高めで特徴のある丸い声を持ったシンガーで、とても人懐っこい、懐かしい感じの曲を書きます。とんがったところがないので、疲れているときにも安心して聴けますし、独特のポップ・センスがあるので、気分のいいときにも楽しく聴けます。いまとなってはオールド・スタイルなポップスですが、イタリアらしい暖かさとやわらかさ、そこはかとない哀愁がバランスよく交じり合った、イタリアン・ファンのための音楽です。(1999.01.03)



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IVANO ALBERTO FOSSATI / IL GRANDE MARE CHE AVREMMO TRAVERSATO (1973)
Ivano Fossati(イヴァーノ・フォッサーティ)のソロデビュー作。以前はよく、元Derilium(デリリウム)のリーダーという紹介のされ方をしていましたが、あまり類似性は感じられません。
近年のIvanoはクールでクレヴァーなイメージが強いのですが、このアルバムではとても素朴であたたかみのある、やさしい音楽が聴けます。ヴォーカルもちょっと頼りなげでノスタルジックな感じだし。
彼は北イタリアのジェノヴァの出身で、1990年代以降の作品では北イタリアらしい(?)冷たいジャズ風味がいい味を出しているものが多かったように思うのですが、このアルバムではむしろ、南イタリアや地中海風の明るさやぬくもりを感じます。おだやかなオーケストラの音色のためかもしれません。
M2「Jangada」やM5「Il pozzo e il pendolo」のようなインストゥルメンタル曲などではフルートが幻想的に響き、アルバムにちょっとした変化をつけています。また、ほんのりとIl volo(イル・ヴォーロ)などを思わせるようなエレクトリック・ピアノのやわらかな響きも心地よく感じられます。
インストゥルメンタルの比率が比較的高く、その点で、彼の作品のなかではプログレッシヴ・ロックのファンによく知られているし、愛されてもいるのだと思いますが、魅力的なのはやはりヴォーカル曲でしょう。素直でなめらかなメロディは、古き良きポップスらしい美しさを持っています。ありがちといえばありがちなのですが、少し内向的に聞こえる歌声と、当時らしいアレンジに、最近の彼の作品とは違った「安らぎ」のようなものを感じてしまいます。 (FONIT CETRA/VINYLMAGIC: CDM 2039 / イタリア盤CD) (2004.03.13)

IVANO FOSSATI / LA CASA DEL SERPENTE (1977)   alla "Musica"
ソロになってからの4作目(Delirium時代を含めると5枚目)のようです。次作の『La mia banda suona il rock』(1979年)もカンツォーネ的なやわらかさのなかにラテンや南国ぽい暖かさやリラックス感があって、なかなかいい感じでしたが、このアルバムではよりイタリア的というか、カンツォーネぽい感じが強いです。哀愁度もなかなか高く、古き良き時代のカンタウトーレ作品という印象を受けます。もともと自分はこういった感じの作品が好きでイタリアン・ポップスにはまり込んでいったんだよなということを思い出します。(RCA ITALIANA/BMG ITALY: 74321987592 / イタリア盤CD) (2003.10.19)

IVANO FOSSATI / LA MIA BANDA SUONA IL ROCK (1979)
 Ivano Fossati(イヴァーノ・フォッサーティ)の音楽って、ほんのりとジャズの風味がして、どちらかというとクールでクレバーな印象を持っていたのですが、1979年にリリースされたこのアルバムを聴くと、意外とラテンのパッションを感じる熱いロックもあって、好ましい親しみやすさを感じます。
 ちょっともったりした厚みのあるドラムが南イタリアっぽい感じですし、歌メロも最近作ほど洗練されておらず、よりカンツォーネ的というか、イタリア的な柔らかさと暖かみがあります。レゲエ風のアレンジもあって、全体に陽気のいい南国的なリラックスした雰囲気を意図したのかもしれません。少ししわがれた声で歌われる細切れな感じのヴォーカルも印象的です。
 明るく気楽な感じのなかにもセンチメンタルな美しいメロディがあります。多少、野暮ったくもありますが、あたたかくて素朴なイタリアン・ポップスのよい要素がふんだんに感じられるアルバムです。(2001.08.19)

Ivano Fossati / la Pianta del Te' (1988)
 有名な人だけど、自分は聴くのがはじめてなイヴァーノ・フォッサーティ(Ivano Fossati)。ちょっとしわがれた声のカンタウトーレだけど、落ち着いた唄い方が心地よいです。ところどころ南欧流浪の民風な哀愁があったりもします。簡素で地味なんだけど、人間的な豊潤さが感じられます。(1998.10.04)

IVANO FOSSATI / LA DISCIPLINA DELLA TERRA (2000)   alla "Musica"
 美しいストリングスなども多用した、このアルバムに聴かれる音楽の背景に浮かぶ季節は、やはり冬でしょう。大仰に盛り上げたり、派手な展開をしたりすることはありませんが、穏やかで奥行きのあるヴォーカルはとても味わい深く、非常にヨーロッパ的な落ち着きがあります。ほのかなジャズ風味と、カンタウトーレらしいロマンが感じられる、アーティスティックな作品です。(2000.03.12)

IVANO FOSSATI / LAMPO VIAGGIATORE (2003)
前作はたしかインスト・アルバムだったと思うので、レギュラーのカンタウトーレ作品としては2000年の『La disciplina della Terra』以来になるのでしょうか。
クールなジャズ風味のただよう作風は『La disciplina della Terra』と同様ですが、アルバムが持つ音の感触が、『La disciplina della Terra』はなんとなく「北」のイメージの強い作品だったのに対し、この『Lampo viaggiatore』では「北から中部まで」に地理的範囲が広がったような印象を受けました。クレバーでありながらも、どこか飄々としたぬくもりを感じさせるところがそういう印象につながるのかもしれません。
M1「La bottega di filosofia」はギターとピアノのバッキングが小気味よい、軽やかでジャジーな曲。Nino Buonocore(ニーノ・ブオノコーレ)などに通じるところもあるかもしれません。
M4「C'e' tempo」はオーケストレーションの入ったバラード。北イタリアの冷たい大地を思わせる、厳しくもスケール感のある曲です。アコーディオンと生ピアノの音色も心にしみます。Franco Battiato(フランコ・バッティアート)「Povera patria」とかにも通じるところがあるように思います。
全体に軽やかな曲が多いなか、このM4やM6「Il bacio sulla bocca」、M9「Ombre e luce (domenica al cinema)」などのバラードは、アルバムにしっとりとした味わいをつけるのに貢献しています。
M7「La belezza stravagante」はどことなくリゾート風の楽しさがある曲で、ゆったりとした豊かさを感じます。聴いていると、なんとなく旅行に行きたくなります。(2003.06.15)

IVANO FOSSATI / L'ARCANGELO (2006)   alla "Musica"
2000年ころからジャズ風味の強い作品が続いていましたが、2006年にリリースされたこのアルバムは、それ以前の作風、よりカンタウトーレらしい作品に近いように感じます。ほどよくひび割れた味わいのある歌声を活かした、あたたかみのあるおだやかな曲が多く収録されています。もっとも気に入ったのは、M6「Il battito」。最初はピアノとベースのシンプルな演奏で、ほのかにジャズっぽい感じがします。そこにのるヴォーカルは、なにかがひっかかったような歌い方で、強く「言葉」を意識させます。おだやかで地味なのだけど、深みと奥行きを感じます。そして終盤に向けて徐々にバックの演奏が厚くなり、シリアスに、ドラマティックになっていくのが印象的。 (SONY BMG MUSIC ENTERTAINMENT: 82876779342 / EU盤CD) (2006.07.02)



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