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ISRAEL


さらっと聴いたときのアルバムの印象を簡単に紹介します。


Eviatar Banai / Shlomo Gronich




EVIATAR BANAI / EVIATAR BANAI (1997)   alla "Musica"
イスラエルのシンガー・ソングライターだそうです。メロディアスで、ロマンティックでもあり、ピアノとストリングスが寂しげに響いたりもして、ほんのりとシャンソン風の雰囲気を持ったロマン派カンタウトーレといった印象です。いくぶん明るめの曲や、ちょっとだけリズムの強い曲もありますが、全体を包み込んでいるトーンは寂しげです。(2003.06.15)

EVIATAR BANAI / TRIP SONG (1999)   alla "Musica"
イスラエルのシンガー・ソングライター。アーティスト名とアルバム・タイトルにはかろうじて英語表記があるのですが、それ以外は全部イスラエル語?で表記されているため、ぜんぜん読めません。アルバム・タイトルからもわかるように、かなりサイケデリックを意識したつくりになっています。Eviatar Banai(エヴィアタール・バナイ)のヴォーカルは浮遊感があって、Claudio Rocchi(クラウディオ・ロッキ)Alan Sorrenti(アラン・ソッレンティ)などに通じるところもあり、ある意味ヴォーカルだけで充分サイケデリック風味なのですが、ClaudioAlanにくらべると、歌声の持つ力と密度が低いと思います。 (SUNSHINE RECORDS / HED ARZI THE ISRAEL RECORDS: 64028 / イスラエル盤CD) (2004.12.25)



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SHLOMO GRONICH / WHY DON'T YOU TELL ME!? (1971)   alla "Musica"
イスラエルのシンガー・ソングライターらしいです。例によって?ジャケットやブックレットはイスラエルの文字で書かれていて、アルファベット表記があるのはアーティスト名とメインタイトルくらい。困った。Shlomo Gronich(シュロモ・グロニシュ?)の歌声は丸く、心持ち気弱な感じで、やさしく響きます。Tito Schipa Jr.(ティト・スキーパ・ジュニア)から神がかった部分?を抜いたような印象でしょうか。そんなSchlomoのヴォーカルを中心に、哀愁とノスタルジィに満ちたストリングスやハーモニカなどが美しく響くパート、ハードなオルガン・ロック風になるパート、泣き叫ぶような女性ヴォーカルを配したパートなど、さまざまな場面が展開されていきます。アルバムとしてはあまりまとまりがないというか、かなりとっちらかっている印象ではありますが、もしかしたらこの作品、ロック・テアトルとかポップ・オペラとかなのかもしれません。多少まとまりは悪いですが、アルバムのなかには喜びがあり、悲しみがあり、郷愁があり、苦しみがあり、さまざまな感情とドラマが刻み込まれています。西欧諸国の持つ美しさとは少し違った美しさもあります。 (PHONOKOL: 046-2 / イスラエル盤CD) (2004.12.25)



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