MEXICO
さらっと聴いたときのアルバムの印象を簡単に紹介します。
Iconoclasta
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★ICONOCLASTA / same (1983) alla "Musica"
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なんでこの曲をアルバムのトップに持ってきちゃったのかなぁ。いやね、気持ちはわかるんですよ。華やかで、演奏面での派手さもある曲ですから、ここでしっかり「つかんで」おきたいってことだったんだろうと思うんですが……キミたち、演奏ヘタすぎ! アルペジオで1音1音の長さをそろえられないキーボードとか、細かいフレーズのスピードについていけていないリードギターとか、やっぱまずいでしょ。しかもインストゥルメンタルだからねぇ。あまりにもチャレンジングです。自分たちでつくった曲に要求される演奏技術に本人たちの技量が追いついていないという弱点はあるのだけど、曲自体は、なかなかかわいらしくて好感が持てます。あたたかみのある音で、やわらかく明るいシンフォニック・ロックを演奏してます。Camel(キャメル)とかGotic(ゴティック)を少しテクニカルにした感じでしょうか。いわゆる南米ぽさというのがどういうものかはわかりませんが、ユーロピアン・ネイティヴとは少し違った、でもユーロピアンな雰囲気を多分に持った、なかなか魅力的なアルバムです。 (DISCOS ROSENBACH: P 1983 DR001 / メキシコ盤LP) (2004.12.25)