MiniRevueTitle


RUSSIA


さらっと聴いたときのアルバムの印象を簡単に紹介します。


АРАКС / Horizont / Tanquam




АРАКС / ИСПОВЕДЬ (1980)   alla "Musica"
グループ名はなんと読むのでしょうか? 英語での表記はAraksらしいので、АРАКСアラクスと読むのかもしれません。ジャケットも含め、みんなロシア語で書いてあるため、どれが曲名でどれがメンバー名なのかといったことがぜんぜんわかりません...最初はシンセサイザーがけっこう唸るスペーシーなシンフォニック・プログレッシヴ風に始まるのですが、ロシア語のヴォーカルが入るところからやにわに熱いハード・シンフォニック風へと展開していきます。かと思うとストリングスの音が聞こえ、合唱も入り込んできたりして、落ち着いた奥深さもかもし出します。全体に東欧らしいひなびた叙情と哀愁もほどよく感じられるシンフォニック・プログレッシヴ・ロックだと思います。 (MELODIYA RECORD COMPANY EUROPE: MRCE-091101 / ロシア盤CD) (2006.01.29)



INDEX A B C D E F G H I J K L M N O P Q R S T U V W X Y Z



HORIZONT / THE PORTRAIT OF A BOY (1989)   alla "Musica"
Horizontと書いてゴリゾントと発音するらしいです。といってもロシアのグループなので、ロシア語での表記は違うのでしょうが。M1「The Portrait of a Boy. Suite in 3 movements」は、恐竜がノシノシ歩くような重低音のうえに、どことなく妖しげな美しさをたたえた旋律を奏でるエレキ・ギターのハーモニー、突然建物を打ち砕くかのようなドラミング、華やかな音色のピアノなどが現われては消えるという、いびつだけれども独特の魔力を持った演奏が展開されます。後半ではスピーディなリズムに変わり、シンフォニック・ロック風の展開を聴かせますが、恐竜映画のサントラのような怪しげな重さは不気味に背後に感じられ、ときおり入る細かいピアノのパッセージはパニックで逃げ惑う人々を感じさせます。終盤ではそれぞれの楽器が混乱・混沌とした世界を描き、そのうえに希望と未来を表わすかのようなスキャットが入り、余韻を残して終わります。約20分という大曲で、この曲にこのアルバムの魅力のすべてが詰まっているように思います。(MELODIYA/BOHEME MUSIC: CDBMR 008153 / ロシア盤CD) (2003.09.07)



INDEX A B C D E F G H I J K L M N O P Q R S T U V W X Y Z



TANQUAM / ARTANASAN (2005)TANQUAM / ARTANASAN (2005)
ロシアのプレグレッシヴ・グループだそうです。基本的にヴォーカルレスのインストゥルメンタル・シンフォニックのようで、ヴォーカル・ファンの自分としてはちょっとつらいジャンルに入るはずなのですが、このインストゥルメンタルがすごい。分厚く構築されたオーケストレーションとドライヴ感のあるリズム隊。神秘的でどこか邪悪さも感じさせるメロディ。ときにアラブ・ミュージック風の妖しさも織り込むアレンジ。そして、闇夜から降りてくるかのような美しくも危険なソプラノ・ヴォイス。ダークで力強いロック・シンフォニーが展開されてます。もしかしたら、名作かも!(CARAVAN RECORDS: KCD 504 / ロシア盤CD) (2006.01.29)



INDEX A B C D E F G H I J K L M N O P Q R S T U V W X Y Z



Musica

Pensiero! -- la Stanza di MOA

(C)MOA

inserted by FC2 system