ANGELO BRANDUARDI


biography

   アンジェロ・ブランデュアルディ/バイオグラフィ







 Angelo Branduardi(アンジェロ・ブランデュアルディ)は1950年、ミラノ近郊のクッジーノ(Cuggino)で生まれました。
 5歳のときにピアノが習いたいと希望したAngeloでしたが、彼の家族にとってピアノはあまりにも高価であり、また家族が住んでいたアパートはピアノを置けるほど広くもありませんでした。そこで彼は、ピアノの代わりにヴァイオリンを習うことにしました。
 ジェノヴァでヴァイオリンを学んだ彼は、アカデミー・オーケストラのメンバーになりました。プロとして6年間演奏した彼は、15年演奏しているメンバーよりもうまくなっていました。そしてすぐに、ミラノでスタジオ・ミュージシャンになりたいと思うようになりました。

 大学の音楽課程に通うかたわら、Angeloは哲学に没頭しました。この時期にAngeloは、人間が生きていくうえで湧き上がる基本的な疑問等に対する答えを模索しました。

 好奇心の強いAngeloは、さまざまな楽器に興味を持ち、新しい音楽を見つけました。18歳のときにはじめての曲を書き、1973年にアルバムをレコーディングしましたが、このアルバムはリリースされませんでした。
 自分の感受性をプロフェッショナルなレベルで音楽に置き換えることに悩んだAngeloは、オーストラリアへと旅に出ましたが、RCAレーベルが彼を見つけ、ファースト・アルバム『Angelo Branduardi』を納得のいく作品に仕上げるためのヘルプをしました。

 以後、コンスタントにアルバムをリリースし続けてきているAngeloの音楽は、ケルトから地中海、インドあたりにまで広がるトラッドを感じさせるものや、中世ヨーロッパの雰囲気が強いものなど、牧歌的でファンタジックな、独特の肌触りがあります。素朴なアレンジと演奏は、シンガーというよりも吟遊詩人、現代の語り部と呼んだほうがしっくりきます。

(2000.05.03)








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