produzione: Bruno Barbone
ひさしぶりにイタリアのショップからまとめてCDを買いまして、それらが先日届いたのですが、そのうちの1枚。まとめ買いをすると、届いた小包を開けたときに「あれ、こんなの買ったっけな?」と思うCDが出てくることがときどきあるのですが、注文時の控えを見るとちゃんと注文してる、だけど、そのときになにを思って注文したのかはやっぱりわからない、というものがありまして、このCDもそんな1枚です。
半分は、いわゆるディスコ・ミュージックとかユーロ・ビートとかいわれるタイプのものでしょう。派手なビートの上にふにゃふにゃと漂うチープでへなちょこなキーボードのアレンジが脱力ものです。そして、その演奏に派手さ加減でも音量でも思いっきり負け放題のヴォーカル。あぁ。
軽快なポップ・ミュージックも収録されてます。タイプとしては、Nuovi Angeli(ヌオーヴィ・アンジェリ)の「Donna felicita'」とか「Singapore」に似たタイプの、単純なメロディでとくに盛り上がることもなくだけど軽快だからまぁいいかなたいしておもしろい曲じゃないけどね、といったもの。あぁ。
というわけで、個人的に聴き続けるのはけっこうきついなぁという感じなのですが、そこはイタリアの底力? ときどき美しいメロディがあったりするのですよ。また、ディスコでもポップでもない、ちょっとアコースティックな感じの曲もあったりして、そしてそういう曲がどことなくデビュー当時のAlberto Fortis(アルベルト・フォルティス)を思い出させたりもして(声の感じが似てるのかなぁ?)、あなどれないのです。あなどってもいいのですけど。
このベスト盤は1995年の新録もののようで、オリジナルとどの程度アレンジなどが変わっているのかわからないのだけど、アコースティック・タイプの曲がもっと多くて、それを中心にアルバムがつくられているのなら、ちょっと聴いてみたいなぁという気もします。ただ、写真を見るといかにもロック兄ちゃんなんだよなぁ。この写真とアコースティックはあまり似合わないし、かといってダンス・ミュージックとも似合わない気がする。
いろいろな意味で、ちょっと困っちゃったなぁというCDでした。