produzione artistica: Gianni Belleno
arrangiamenti e realizzazione: Danilo Madonia
piano, tastiere, computer: Danilo Madonia
batteria: Agostino Marangolo
basso: Bob Callero
chitarre: Flavio Ibba, Fabio Moretti
sax: Tom Sheret
oboe, corno inglese: Adriano Mondini
tromba, filicorno: Gianpaolo Casati
cori: Nadia Biondini, Luana Heredia, Moreno Ferrara, Silvio Pozzoli
タイトルどおり、イタリアのトップ女性シンガーのひとりであるAnna Oxa(アンナ・オクサ)が、イタリアのカンタウトーレ(シンガー・ソングライター)たちの曲をカバーしたアルバム。収録されているのは、どれも有名な曲ばかり... なのだろうと思うのですが、自分が知っている曲はLucio Dalla(ルーチォ・ダッラ)のM3「Futura」、Claudio Baglioni(クラウディオ・バッリォーニ)のM7「Avrai」、Fabrizio De Andre'(ファブリツィオ・デ・アンドレ)のM10「Bocca di rosa」くらいでした。他の曲も、なんとなく聴いたことがある気がする、もしかしたらオリジナルの歌手でCDを持ってるかもしれない、と思うものはあるのだけど、自分が持ってるこのCD、それぞれの曲のクレジットが書かれていないので、どの曲が誰の曲かわからず、確認できません(汗)。
Anna Oxa、いい声とはいいませんが、味わいのある声だと思います。表現力もほどよくあって、声もよく出ているし、うまいな。自分の好み的には、もっと個性が強いというか、アクの強い感じの声や歌い方のほうが好きなのですが、Annaくらいの個性のほうが、より幅広い人にアピールするようには思います。
さまざまなカンタウトーレの曲を歌うということで、収録されている曲にもバラエティがあって楽しいです。M3「Anna verra'」はジャズ風で、Annaの抑えた感じのヴォーカルがクールに決まっていてカッコイイし、M4「Anima」では歌メロ前半でフェミニンな感じを振りまいてくれます。M5「Si puo'」はどことなくコミカルで、リズムの軽やかな曲。だけど、どの曲もAnnaの歌として、きちんと消化されています。
Claudio Baglioniファンの自分としては、やはり「Avrai」の出来が気になるところですが、これはまぁ、こんなものかな。悪くはないけれど、やはり想いのこもったClaudio自身の歌唱には及ばないといった感じ。
個人的にはM6「Bellamore」が気になりました。ポップスというよりは、歌詞の美しさを聞かせる感じの、とてもカンタウトーレぽい曲。誰の曲だろうと思って調べてみたら、Francesco De Gregori(フランチェスコ・デ・グレゴーリ)の曲のようですね。これはいいな。ぜひ男性歌手の歌声で聴いてみたいと思いました。Francescoが自分でも歌ってるのだろうけれど、たとえばAngelo Branduardi(アンジェロ・ブランデュアルディ)とかが歌っても趣がありそう。女性なら、AnnaよりはFiorella Mannoia(フィオレッラ・マンノイア)で聴きたい感じです。
Annaはこの翌年(1994年)にも、カンタウトーレたちの曲をカバーしたシリーズ第2弾?『Oxa Cantautori』をリリースしています。こちらもなかなかおもしろそうな選曲(人選)で、ちょっと気になるところです。