realisation et arrangements: Goh Hotoda et Nabil Khalidi
direction artistique: Mohamed Mestar
keyboards: Philippe Saisse
violon: Farhat Bouallagui, Djamel Benyelles
backing vocal: Carole Fredericks, Dorsaf Hamdani
bass: Stephane Castry, Jean Wellers, Pedro Peres
percussions: Mustapha Ettamri, Denis Benarrosh, Moktar Samba
drums: David Fall, Moktar Samba, Jose Jimeres
kanun: Elie El Achkar
guitares: Christian Brun, Jean-Marc Benais, Steve Stevens, Olivier Pryszlak
Nay: Abdelhamid Hmaoui
drums programming: Yutaka Nakamura
programming: Yves Aouiserate
keyboards: Jean-Philippe Martin, Leandro Aconcha, Olivier Pryszlak, Luis Marin
banjo: Nabil Khalidi
congas: Sammy Garcia
bongo: Charlie Sierra
中古CD屋のフレンチ・ポップス・コーナーで安く売られていたので買ってみたのですが、フレンチじゃないですね、これ。もともとのアルバム・リリースがフランスだったってことなのでしょうが、聴かれる音楽は中近東やインドなどの匂いが強いエキゾティックなもの。ルックスもそうですが、メロディ・ラインや歌い方にアラブな香りがぷんぷんします。歌詞も何語かわかんないし。どこの出身かと調べてみたら、アルジェリアらしい。アルジェリアってどこでしたっけ。アフリカ?
レコーディングはパリ、ミックスとマスターリングはニューヨークで行なわれていることもあり、演奏自体はクリアかつ厚みがあって、なかなかにゴージャスかつソフィスティケイトされています。よくインド料理店などでかかっているインディアン・ミュージックのような、ちょっと口先で歌っているようなビブラートの強いヴォーカルが異国情緒を誘います。バッキングのフレーズもマハラジャとか出てきそうだし。
全体に軽やかでリズミックでエキゾティシズム満載の中近東風ワールド・ポップスが楽しめます。M4「Salsa rai」などは南米のラテン・ポップス風ですね。M7「Je me souviens」は中近東や南欧ぽいエキゾティックなヴォーカルにヒューマン・ヴォイスやキーボードによる分厚いオーケストレーションが施されたバラードで、1970年代から80年代初頭あたりの辺境系ユーロ・ロックになじみのある人にはちょっと懐かしい感じがするかもしれません。不確かで断片的な情報しかないままに手に入れた得体の知れないグループのアルバムを聴いたらわけのわからんトラッドやフォルクローレ風の曲ばかりで「失敗したかなぁ」とあきらめかけたときに流れてきたドラマティックで民族情緒たっぷりなバラードで救われた(大げさですね)... みたいな曲です(←どんなだ?)。
ま、こういうのものたまには楽しいですね。カレーが食べたくなってきた。