BIAGIO ANTONACCI


ADAGIO BIAGIO (1991年)

   ビアージォ・アントナッチ / アダージォ・ビアージォ
    (PHILIPS 848 024-2 / イタリア盤CD)



antonacci1   1: ADAGIO BIAGIO
  2: SE TU FOSSI COME
  3: DANZA SUL MIO PETTO
  4: PERO TI AMO
  5: BACIAMI STUPIDO
  6: CERCASI DISPERATAMENTE AMORE
  7: TRA LE RIGHE
  8: ORCHIDEA
  9: IL FESTIVAL DI GALRICCE MARE
 10: TERREMOTO
 11: YVETTE, YVETTE







 以前買ったイタリアン・ポップスのコンピレーションCDに収録されていた「ORCHIDEA」が気に入っていたので、それを目当てに買ったアルバム。

 「ORCHIDEA」はバラードなのだが、このアルバム全体のイメージと「ORCHIDEA」のイメージは一致しない。もっと軽やかでおしゃれな感じのするアルバム。
 古い映画のBGMを思わせるオープニングやリゾートっぽい華やかな曲、多少ジャズっぽいエッセンスを混ぜたイタリアン・ポップやラテン・ミュージックを思わせる曲などもあり、統一感には欠けるように思うけれど、全体的には明るい陽射しを感じるアルバムになっている。

 6はオーケストラを派手に使ったバラードなのだけれど、数多くのドラマティックで感動的なシンフォニック・バラードを聴いてきた耳には、それほど感動的には思えない。唄メロもアレンジも、“ここ”というツボをはずしていると思う。
 ただ、あまりこの手のドラマティックなユーロピアン・サウンドを聴いたことのない人には、これでも充分、感動的なのかもしれないけれど。

 8の「ORCHIDEA」は、オーケストラは薄いが、アコースティック/エレクトリックのギターを上手に使い、地味ながらもおもむきのある曲に仕上がっていると思う。思うんだけど、この曲だけのために買うこともなかったな、とも思う。

 多少かすれぎみの声をした、普通のイタリアのシンガーの、普通のポップス・アルバム。可もなく不可もない。聴いてて邪魔にはならないけれど、聴き込むだけの理由、こちらを引き込むほどの才能のきらめきや力は、曲にも声にもない。
 たぶん、あまり聴くこともなくCDラックに収まりつづけるんだろうなぁ。

 ちなみに上に書いた曲名は、多分あっているとは思うけれど、スペルに自信がない。ジャケット、歌詞カード、盤面とも、すべて読みづらい筆記体で書いてあったため、判読するのに時間がかかった。

(1997.12.30)








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