CD1
1: INTRODUZIONE
2: STRADA FACENDO
3: FOTOGRAFIE
4: MEDLEY ALL'ORGANO;
NINNA NANNA NANNA NINNA
GAGARIN
VIA
5: RAGAZZE DELL'EST
6: UOMINI PERSI
7: MEDLEY AL PIANO ELETTORICO;
NOTTE DI NATALE
GIORNI DI NEVE
RAGAZZA DI CAMPAGNA
UN PO' DI PIU'
CHISSA' SE MI PENSI
PUOI?
8: AMORI IN CORSO
9: POSTER
10: QUANTO TI VOGLIO
11: MEDLEY ALLA CHITARRA ACUSTICA;
UN NUOVO GIORNO O UN GIORNO NUOVO
NOTTI
DOREMIFASOL
IL MATTINO SI E' SVEGLIATO
QUANTA STRADA DA FARE
A MODO MIO
ED APRI QUELLA PORTA
W L'INGHILTERRA
FACCIA PULITA
PORTA PORTESE
MIA LIBERTA'
ISOLINA
SIGNORA LIA
12: AVRAI
CD2
1: E ADESSO LA PUBBLICITA'
2: MEDLEY ALLA CHITARRA ELETTRICA;
ANCORA LA PIOGGIA CADRA'
QUANTE VOLTE
IO ME NE ANDREI
ORA CHE HO TE
3: AMORE BELLO
4: MEDLEY AL PIANOFORTE;
CONTUTTO L'AMORE CHE POSSO
SABATO POMERIGGIO
E TU COME STAI?
SOLO
5: E TU
6: NOTTE DI NOTE, NOTE DI NOTTE
7: I VECCHI
8: QUESTO PICCOLO GRANDE AMORE
9: TUTTO IL CALCIO MINUTO PER MINUTO
10: LA VITA E' ADESSO
11: FINALE
12: IL SOGNO E' SEMPRE
suonato e cantato da CLAUDIO BAGLIONI
prodotto da CLAUDIO BAGLIONI
これはライヴ盤なのですが、すごいです!
バック・ミュージシャンなし、簡単な打ち込みドラムとプログラムド・キーボードのみをバックに、CD2枚分フルタイム、およそ2時間を、ギターとキーボード、ピアノの弾き語りで歌いきっています。それでいて、途中でだれることもなく、最後まで聴かせきってしまいます。そしてそこに、感動があるんです。
シンプルな弾き語りで長時間リスナーを魅きつけるなんて、歌メロのよさと歌唱力、ヴォーカリストとしての説得力に自信がなければ、できることではありません。
しかしClaudioに関しては、その点にはまったく心配いりません。なぜなら、少なくとも自分が知るかぎりでは、Claudioはコンポーザーとして、そしてシンガーとしても、イタリアでも最高の才能を持ったアーティストだからです。
バンドによる演奏を排したことで、余分な装飾がなくなった分、かえって、より一層、彼の楽曲の素晴らしさ、ヴォーカリストとしての力量が、生々しく伝わってきます。そういう意味では、Claudioファンなら必聴のライヴ盤ではないでしょうか。
ここに収録されているのは、アルバム『La Vita e' Adesso』のあとに行なわれたツアーの模様のようです。
このころになると、スタジオ盤での彼の歌声は、初期のころにくらべるとずいぶん細く、軽くなってしまっているように感じるのですが、このライヴでは、RCAレーベル時代ほどとはいわないまでも、かなり声に太さと力強さがあります。きっと、喉のコンディションもよかったのでしょう。だからこそ、全編弾き語りによるコンサートという企画も可能だったのでしょうが。
その点でも、演奏面での豪華さはないにもかかわらず、スタジオ盤以上の迫力と情感、ドラマを感じさせてくれます。
収録されている曲は、最初期のころのものから当時の最新盤『La Vita e' Adesso』収録曲まで、幅広い年代にわたっています。発表年で見ると、15年もの開きがあります。
なのに、それぞれの曲に年代の差を感じさせないのが驚きです。
スタジオ作品では、アルバムごとにその時代に沿ったアレンジが施され、また使用される楽器や音づくりも変わるため、アルバムとして時代の印象がついてしまうことがあります。そして、そこで歌われる歌も、時代の印象を持ったメロディであることも少なくありません。
Claudioも、演奏や楽器の音づくりの面では、時代の印象がついてしまい、いま聴くと多少、古臭い感じを与えるアルバムもあります。しかしメロディに関しては、時代の印象に流されることなく、いつの時代もClaudioの歌をつくり、歌い続けてきたのだということが、このライヴからひしひしと伝わってきます。どうしても時代の印象をまといがちなアレンジや楽器から開放され、シンプルな弾き語りアレンジになった結果、Claudioの歌そのものが強く前面に出てきているからです。
イタリア最高のカンタウトーレ、Claudio Baglioniの素晴らしさをピュアに、ストレートに、シンプルに感じられるこのライヴは、Claudioファンにとっては宝物といっていいのではないかと思います。