CD1
1: LE VIE DEI COLORI
2: STRADA FACENDO
3: REGINELLA REGINE'
4: POSTER
5: BOLERO
6: TAMBURI LONTANI
7: ACQUA NELL'ACQUA
8: NINNA NANNA NANNA NINNA
9: VIVI
10: QUANTO VOLTE
11: E ADESSO LA PUBBLICITA'
12: DOV'E' DOV'E'
13: NOTTE DI NOTE, NOTE DI NOTTE
CD2
1: IO SONO QUI
2: ANCORA LA PIOGGIA CADRA'
3: IO DAL MARE
4: FOTOGRAFIE
5: MILLE GIORNI DI TE DI ME
6: IO ME NE ANDREI
7: NOI NO
8: LA VITA E' ADESSO
9: V.O.T.
10: FAMMI ANDAR VIA
11: QUANTO TI VOGLIO
12: QUESTO PICCOLO GRANDE AMORE
13: VIA
realizzazione: PAOLO GIANOLIO
PAOLO GIANOLIO: chitarre e cori
DANILO MINOTTI: chitare e cori
ELIO RIVAGLI: perucussioni e batteria
GAVIN HARRISON: batteria e percussioni
PAOLO COSTA: basso e cori
DANILO REA: piano, tastiere e cori
WALTER SAVELLI: piano, tastiere e cori
STEFANO SIMONAZZI: tastiere e cumputer
MARCO RINALDUZZI: chitarre
MARCO SINISCALCO: basso
1980年代以降、スタジオ作品をリリースしたら次はライヴ盤というローテーションが定着しているClaudio Baglioni(クラウディオ・バッリォーニ)ですが、これは『Io Sono Qui』のあとにリリースされたライヴ盤です。『Io Sono Qui』もずいぶん軽やかでポップな、おしゃれな感じの作品でしたが、このライヴでもそういった感じがあります。
このライヴがポップでおしゃれな理由として、ひとつにはRCA時代の曲の収録がほとんどなくなったからというのもあるでしょう。
こうして聴いてみると、彼の持つメロディのコアな部分にはそれほど変化はないものの、80年代以降の曲は、その指向先がずいぶん外側に広く拡散するようなタイプのものが増えているのだなと気づきます。
そのため、70年代の曲のように彼の内的世界に深く引き込まれるのではなく、彼の見る方向を一緒に見、彼の想うことをともに感じるという、シンパシーをリスナーが持つことが魅力の中心になっているのかなと思います。そして、その変化(成熟)が、幅広いファンの獲得につながったのでしょう。
また、楽曲的にも、王道的なポップス、カンツォーネ・イタリアーナの流れだけでなく、変化を取り入れようとしています。
それはハウス・ラップ的な極端なアレンジが施された70年代の名曲「Poster」にもうかがえますが、他のRCA時代の曲も、かなりポップで華やかな感じにリズムなどがアレンジされていて、これもポップでおしゃれな、そしてアットホームな印象に貢献しているといえるでしょう。
全体を通して非常にリラックスした感じがうかがわれ、彼のシンガーとしての迫力を知っている自分としてはいくぶん、物足りなく感じるところもあるのですが、気楽に聴くポップス作品としては、非常にクオリティの高いライヴだと思います。
そして、聴いた後に心に残るのは、やはり彼の持つメロディの美しさとヴォーカルなんだな。