1: CONCERTO D'AMORE
2: UN'ALTRA ESTATE
3: L'ISTINTO
4: OH, DIO MIO NO!
5: IO
6: TROPPO BELLA
7: DORMI AMORE
8: IO SE PERMETTI
9: STASERA TU
10: DONNA NUSICA
11: COMPLETO AMORE
12: SAPOR DI SCUOLA
13: TIRITERA
14: VOLI ANCHE TU
15: DICCI COME TI CHIAMI
16: PROPRIO PER TE MARIA
1970年代後半に活動していたらしいグループのベスト盤。典型的なイタリアン・ラヴ・ソングが聴ける。
自分はいわゆるラヴ・ロック・グループというのも、数はあまり聴いたことがないけれどけっこう好きで、ジャルディーノ・デイ・センプリーチ(il Giardino dei Semplici)やアルンニ・デル・ソーレ(gli Alunni del Sole)なんかはお気に入りなんだけれど、コッラージェもそれらに負けないくらいの愛らしさがある。
この手の音楽ではオーケストラ時代のイ・プー(i Pooh)というビッグ・ネームがいて、素晴らしいアルバムがいくつもあるけれど、コッラージェの音楽もけっして負けていないと思う。
ベスト盤という性格上、アルバムとしての完成度ははかりようがないけれど、3分前後にコンパクトにまとめられた曲は、どれもオーケストラによる美しい味付けがされていて、とてもイタリアらしい美にあふれている。
この種の曲だと哀愁に満ちた、どちらかというと内向きなものが多かったりするが、コッラージェの曲には非常に前向きな、希望にあふれた印象があり、それが魅力になっている。30歳をすぎた自分としては多少恥ずかしく思うような青臭さ、愛にあふれた未来を信じているような、未熟ながらも純な気持ちが感じられる。
できることならベスト盤ではなく、オリジナルなかたちでCDを聴いてみたい。