I CUGINI DI CAMPAGNA


IN CONCERTO (1995年)

   イ・クジーニ・ディ・カンパーニャ / イン・コンチェルト
    (MORE RECORD CD DV 5870 / イタリア盤CD)




cugini1   1: ANIMA MIA
  2: INNAMORATA
  3: UN'ALTRA DONNA
  4: 64 ANNI
  5: PREGHIERA
  6: E' LEI
  7: CONCHIGLIA BIANCA
  8: TU SEI TU
  9: DENTRO L'ANIMA
 10: SOLO CON TE
 11: MERAVIGLIOSAMENTE
 12: NO TU NO
 13: VALERIA
 14: METALLO
 15: FINALE







 知っている人は知っている、東京・高田馬場にあるユーロ・ポップスの専門店 Casa Bianca。毎月給料日少し前の20日ごろにここにいき、取り合えず何かを買うのが最近の習慣になっている。
 で、ここの店長に「メロディの美しい感動的なアルバムで、なにかいいのない?」ときいたとき、「Il Giardino dei Semplici とかが好きならおすすめですよ」と渡されたのがこれ。

 このグループ、聴くのははじめて。
 このアルバムは「in concerto TOUR U.S.A.1995」とあるように、ライヴ盤なのだが、アメリカでコンサートが行なえるくらい有名なグループなんだろうか? Casa Bianca の店長が「ライブって書いてありますけど、録音はスタジオですよ」といっていたのが気になるところ。ところどころ歓声やら拍手やらはいっていて、けっこういい感じではある。

 曲調は、まさにイタリアの“あの”美しいメロディの宝庫。派手ではないけれどツボをおさえたキーボード・オーケストレーション、流れるようなヴォーカル・ライン、サビでいっきに盛り上がる曲づくりなど、ドラマティックなムジカ・イタリアーナが堪能できる。
 いやほんと、これは感動的な音楽なんです。

 イタリアン・ポップスのなかでも Il Giardino dei Semplici や La Bottega dell'Arte、初期のころの I Pooh などや、叙情派カンタウトーレのなかでもそれほど内省的でないものなどが好きな人なら、きっと楽しめるのではないかと思う。
 しかし、最近のイタリアン・ポップス( Eros Ramazzotti や Laura Pausini など)が好きな人には、多少大仰すぎるというか、劇伴クサいというか、ちょっとしつこいかもしれない(それこそがイタリアン! というように自分は思ったりもするのだが)。

 残念なのは、ジャケットがあまりにあまりなこと(^^;)。おまえらいったい、いつの時代の、だれやねん!? 怪しすぎるでぇ(こういうときだけ関西弁。でも自分は生まれも育ちも東京 ^^;)。

 あともうひとつ。ヴォーカルがずっとファルセットなのよねぇ。で、自分はファルセット・ヴォイスが嫌いなの(^^;)。ヘヴィメタル/ハードロックなどのパワフル・ファルセットはいいのだけど、ソウル系のちからのない(といったら怒られるかな)ファルセットって、だめなのよぉ。
 Alberto Radius の『 Che Cosa Sei 』なんかにもファルセット・ヴォイスで唄ってるところがあるけれど、自分はファルセットってぜんぜんいいと思わない。

 このアルバムも、地声で趣のある人が唄っていたならば、もっと頻繁に聴くんだけどなぁ。Umberto Balsamo とかが唄ったらいい感じだと思うんだけど。New Trolls にやらせるというのもおもしろそうだな。

 楽曲がいいだけに、それだけがとても残念に思えるんです。

(1997.09.21)


 間違いに気がつきました。

 このアルバム、表ジャケに大きく『 Il Meglio 』『 I CUGINI CI CAMPAGNA 』、背と裏ジャケットには『 Il Meglio I CUGINI DI CAMPAGNA In Concerto 』と書いてあります。なので、このアルバムのタイトルは『 IL MEGLIO 』だと思っていて、このページでもそのように書いていたのですが、“IL MEGLIO”というのは“最良・最善”という意味だったのです。つまり、“ベスト盤”ということでした(^^;)。

 たとえば『 CROSS ROAD The Best Of BON JOVI 』というアルバムがあります。このアルバムのことは通常『 CROSS ROAD 』と呼び、『 The Best 』とは呼びません。
 なのでこのアルバムも、『 IN CONCERTO 』がこのアルバムのタイトルといえるでしょう。

(1997.09.26)








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