SAGA


FULL CIRCLE (1999年)

   サーガ / フル・サークル
    (STEAMHAMMER/NIPPON CROWN: CRCL-4739 / 日本盤CD)



jacket photo
  1. REMEMBER WHEN (CHAPTER 9)
  2. THE ONE
  3. FOLLOW ME
  4. UNCLE ALBERT'S EYES (CHAPTER 13)
  5. HOME
  6. DON'T SAY GOODBYE
  7. TIME BOMB
  8. NOT THIS WAY (CHAPTER 10)
  9. A NIGHT TO REMEMBER
  10. GOODBYE


produced, recorded & mixed by Jim Crichton

Michael Sadler: lead vocals, keyboards
Jim Gilmour: lead keyboards, vocals
Ian Crichton: guitar
Steve Negus: drums, percussion
Jim Crichton: bass, keyboards, acoustic guitar








カナダのヴェテラン・プログレッシヴ・ハード・グループだそうです。プログレッシヴ・ハードとハード・プログレッシヴの違いがよくわからないのだけど、プログレッシヴ・ハードはプログレッシヴな“ハード・ロック”、ハード・プログレッシヴはハードな“プログレッシヴ・ロック”という理解でいいかしら。もしそうだとしたら、Saga(サーガ)のベースは“ハード・ロック”ということになりますが。

そう考えると、まぁ納得の音です。というか、ぜんぜんプログレッシヴな匂いがしません。普通の、ありきたりのハード・ロック。1980年代から90年代くらいにかけて一部の音楽ファンからある種の侮蔑表現として使われていた「産業ロック」というジャンル?がありますが、当時のメジャーな産業ロック・グループ、たとえばStyx(スティクス)とかJourney(ジャーニー)とかForeigner(フォリナー)とかGiufflia(ジェフリア。つづりこれでよかったっけ?)とかのほうが、よっぽどプログレッシヴな匂いをまとってます。

では、ハード・ロックとしてはどうなのかというと、これまた普通でありきたり。テクニック的にもアヴェレージという感じだし、ハードさやドライヴ感といったものは弱いし。カナダといえばRush(ラッシュ)やTriumph(トライアンフ)など、ハードでテクニカルで、かつプログレッシヴなニュアンスも持っていてというグループがまず思い出されるのだけど、彼らの前ではSagaはえらく見劣りします。

そもそもね、楽曲に魅力がないのがいちばんの問題だろうな。曲の構成が単純なのに、印象的なメロディがないから、記憶に残らない。リズム・パターンも単調で、曲のなかでのドラマ性が希薄。アレンジも演奏技術も並。ファンの方には申し訳ないけれど、自分には雰囲気だけのキーボード入りハード・ロックという印象しか残りませんでした。

(2006.03.21)







Musica

Pensiero! -- la Stanza di MOA

(C)MOA

inserted by FC2 system