GINO VANELLI


CANTO (2002年)

   ジノ・ヴァネリ / カント
    (VIK/BMG CANADA/BMG FUNHOUSE: BVCM-31106 / 日本盤CD)



    jacket photo
  1. CANTO
       カント
  2. PAROLE PER MIO PADRE
       父にささげる言葉
  3. THE LAST DANCE
       ラスト・ダンス
  4. DES SPRENZA
       スウィート・レディ
  5. UNA SOLA VOCE
       ワン・ヴォイス
  6. WAYWARD LOVER
       わがままな恋人
  7. MALA LUNA
       バッド・ムーン
  8. JOLI COEUR
       傷ついた心
  9. UNA ROSA A DICEMBRE
       12月の薔薇
  10. IL VIAGGIO
       いくつもの夜を越えて
  11. THE LAST DAYS OF SUMMER
       ラスト・デイス・オブ・サマー
  12. I JUST WANNA STOP
       アイ・ジャスト・ワナ・ストップ


flute: Tim Jensen
oboe: Fred Korman
clarinet: Dunja Jennings
celtic flute: Phil Neuman
piano: Gino Vannelli, Randy Porter, Gren Morley
drum program: Sage
computer programming: Joe Vannelli, Ross Vannelli
keyboards: Joe Vannelli
guitar: Daniele Bonaviri
soprano vocal: Janet Chvatal








Gino Vanelli(ジノ・ヴァネッリ)って、名前からしていかにもイタリア系ですが、カナダ人だったと思います。1980年ころにアメリカでAORブーム?があったときにけっこう人気があった気がします。うちにもたしか、当時のヒット・アルバムが1枚くらい、どこかにあったはず。

以前はずっと英語で歌ってたように思うのですが、このアルバムでは半分くらいがイタリア語で歌われています。さらにM7「Mala luna」はスペイン語、M8「Joli coeur」はフランス語だそうです。いろんな言葉で歌ってるのはいいんですが、イタリア語があんまりイタリア語に聞こえないのはなぜでしょう? ネイティヴの話すイタリア語ではなく、かといって英語訛りというわけでもなく、なんか、日本人が話すイタリア語のような、えらく「カタカナ」に聞こえるんですが。

そんなことが気になってしまい、もうひとつ曲そのものに没頭できなかったりするんですが、ゆったりとした大きなメロディを持ったバラードにオーケストラを存分に配したアレンジという曲が多く、なかなかドラマティックではあります。メロディもきれいだし、曲の構成もそれなりにいいし、スケール感もあるし。

ただ、その先の「なにか」がものたりないんですよねぇ。きれいな曲にきれいなアレンジ、伸びやかな歌声と、いい要素はたくさんあるんだけど、聴いていて強力に引き付けられるようななにかが、自分には伝わってこない。

おそらく、きれいにまとまりすぎているんだと思います。どうも自分は、どこかに少しいびつな部分やクセといったものがヴォーカルや演奏にあるものが好きなようで、そういうところに引き付けられる傾向があるんです。

その点でいうとGinoのこのアルバムは、あまりにも優等生的です。M5「Una sola voce」でのソプラノ歌手とのデュエットも、あまりに調和していてアクセントにはなっていません。

トータルとして見ると、イタリア系アメリカ人が、アメリカのポップスの感性をベースに、アメリカから見たイタリア/ヨーロッパ的なアルバムをつくった、といった印象を受けました。

しかし、イタリア語だけでなく、なぜか英語の歌も「カタカナ」に聞こえる気がするのはなぜ?

(2004.05.09)







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