DANIEL SENTACRUZ ENSEMBLE


MADE IN ITALY (2004年)

   ダニエル・センタクルツ・アンサンブル / メイド・イン・イタリィ
    (EMI MUSIC ITALY: 7243 866096 2 5 / EU盤CD)



jacket photo
  1. ALLAH, ALLAH
  2. ALOHA
  3. BAMBOLINA
  4. LINDA BELLA LINDA
  5. THE LION SLEEPS TONIGHT
  6. BELLA MIA
  7. AGUADOR
  8. E.A.RIO
  9. GIAPPONESI E AMERICANI
  10. UNA ROSA DELICATA
  11. SOLEADO
  12. UN SOSPERO
  13. ABRA KAD ABRA
  14. SCARAMOUCHE
  15. NOTTE


digital mastering: Gianluca Lazzarin








そのむかし、まだ自分が小学生(中学生?)くらいの頃だったでしょうか、テレビで「カックラキン大放送」(だったと思う)というヴァラエティ番組がありまして、毎週、楽しみに見ていたのですよ。番組内の名物コーナー?、研ナオコさんの「ナオコばあちゃんの縁側日記」とか、野口五郎さんの「刑事ゴロンボ」とか、覚えてる方も多いかもしれません。

で、この番組のエンディング曲が、とても印象的なメロディで、ずっと耳に残っています。「楽しかったひとときが、いまはもうすぎてゆく」という歌詞つきで。

この印象的な曲が、実はイタリアの曲だと知ったのは、比較的最近のことです。Dario Baldan Bembo(ダリオ・バルダン・ベンボ)のベスト盤を聴いていたときに、なんだか聴いたことのあるメロディだなぁ、なんだったっけなぁと思い巡らしているときに突如、浮かんだのです。

「楽しかったひとときが、いまはもうすぎてゆく...」

あ、これってカックラキン大放送! いや、ビックリしましたね、あのときは。

というわけで、この曲のオリジナルは、イタリアのDaniel Sentacruz Ensemble(ダニエル・センタクルツ・アンサンブル)というグループの「Soleado」という曲だったのです。Dario Baldan Bemboは作曲だかアレンジだかにかかわっていたようですが、このグループ自体はCiro Dammicco(チロ・ダッミッコ)がいたグループということで日本のイタリアン・プログレッシヴ・ファンに知られていますね。

たしかに「Soleado」は印象的な美しいメロディを持った曲ですが、やはりBGM的なのはたしか。そしてこういった曲調は、このグループの印象そのものといった感じがします。意外と軽快な曲もあるのだけど、そしてそれらもメロディ的にはなめらかで印象的なのだけど、グループとしての個性や押し出しといったものは強くなく、やっぱりBGM的。

「Soleado」のような歌詞のないハミング?だけのインスト(といっていいのか?)曲も多く、ヴォーカルが入る曲もとくにヴォーカリストの個性で聴かせるというタイプではなく。ちなみにヴォーカルは女性がふたりくらいと男性がいるのですが、たとえばSchola Cantorum(スコラ・カントルム)のように複数ヴォーカルを生かしたアレンジがされているわけではなく、たんにメロディを奏でる楽器のひとつのような扱いに思えます。

そんなわけで、BGMとしてかけておくにはじゃまにならないし気持ちもいいのだけど、一生懸命聴くタイプのグループではないかなぁという感じ。印象としてはAlbatros(アルバトロス)のようなタイプ、いわゆるイージー・リスニングを演奏するグループだと思います。そう思って接すれば、なかなかかわいらしいグループだし音楽じゃないでしょうか。

(2006.01.29)







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