DONATELLO


BALLANDO AL BUIO (1995年)

   ドナテッロ / バッランド・アル・ブイオ
    (DUCK RECORD DGCD 106 / イタリア盤CD)



jacket photo   1: IO MI FERMO QUI
  2: BALLANDO AL BUIO
  3: COM'E' DOLCE LA SERA
  4: BALLA (...CHE POI TI PASSA)
  5: TI VOGLIO
  6: MALATTIA D'AMORE
  7: BALLERINA
  8: MARTA DEGLI ANIMALI
  9: TUTTO IL MONDO SARA'
 10: LA BALLATA DEL PECCATO


prodotto da VALERIO LIBONI e BRUNO BARBONE
produttori esecutivi: VALERIO LIBONI e DONATELLO
arrangiamenti: DONATELLO, SILVANO BORGATTA e GUIDO GUGLIELMINETTI

Marco Bonino: chitarre
Donatello: chitarre, mandolino, flauto
Silvano Borgatta: tastiere
Luca Scarpa: tastiere
Silvio Puzzolu: chitarre
Guido Guglielminetti: basso
Alex Damiani, Marta Illiani e Daniela Cavalcabo': cori
Valerio Liboni: batterie programmate







 Duck Recordからリリースされた、新録によるベスト盤。
 なかなかいいシンガーだとすすめられて購入したのですが、家にはすでに別のベスト盤が1枚ありました。ただ、どんな感じの曲を歌う人だったか、ぜんぜん記憶にありません。

 今回のベスト盤で改めてDonatello(ドナテッロ)の曲を聴きなおすことになりましたが、すでに持っているCDに収録されている曲も多いのに、けっきょく1曲も記憶を呼び起こされませんでした。アレンジが違うせいでしょうか。
 しかし、それよりも、ヴォーカルの個性の弱さ、メロディや曲展開の平凡さに、その理由があるように思います。

 やわらかく素直な声はのびもあって、歌はうまいほうだと思います。歌メロも、ひとつひとつのフレーズにはなだらかな美しさがあり、ロマンティックな感じがします。
 歌もメロディも、どちらもそれなりにいいのだけど、あまりにも素直で引っかかるところがないため、なんとなく流れてしまうところがあるのでしょう。印象的なフレーズというのが、あまりないのです。
 それと、新録なのでしかたがありませんが、バックの演奏に打ち込みドラムや薄っぺらいキーボードが多用されているため、それもまた曲に平板な感じを与えてしまっているように思います。

 オリジナルを聴いたことがないので、もともとのアレンジがどうなっているのかは知りませんが、何曲かはラテン・フレーバーなアレンジが聴けます。
 Ricky Martin(リッキー・マーティン)やSantana(サンタナ)などが大ヒットしたラテン・ポップス・ブームはこのアルバムよりあとのことですが、まさかそれを見越して狙ったわけではないでしょう。

 ヴォーカルや演奏にもう少し、表現力や瞬発力、爆発力といったものがあれば、もっと印象的になったであろうと思わせるところが多いのが、ちょっと残念です。

(2000.09.16)








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