DOTTOR LIVINGSTONE


L'ASSENZA (2005年)

   ドットール・リヴィングストン / ラッセンツァ
    (DOTTOR LIVINGSTONE: DRLV001 / イタリア盤CD)



jacket photo
  1. L'ASSENZA
  2. SULLA MIA PELLE
  3. ANNA
  4. CI SEI SEMPRE TU
  5. MAI PIU'
  6. PICCOLO ATTIMO
  7. STREGA
  8. TUTTO E' RELATIVO
  9. LE RAGAZZE DI OSAKA
  10. RESTO A LETTO
  11. L'ASSENZA II


prodotto, arrangiato e registrato dai Dottor Livingstone

Anna Basso: voce
Fabrizio "cit" Chiapello: chitarre, programmazione
Andrea Bove: tastiere, programmazione

Pietro Verri: basso
Paolo "gep" Cucco: batteria, programmazione
Corrado Carossa: sax
Elena Diana: violoncello
Barbara Rubin: Violino
Alessandro Galiazzo: sitar








まだ活動していたのですね、このグループ。前作(デビュー・アルバム)は1999年だそうですから、6年ぶりのニュー・アルバムになるのでしょうか(途中に1枚、リリースされなかった幻のアルバムがあるらしい)。

デビュー直後ころでしょうか、Dottor Livingstone(ドットール・リヴィングストン)のマネージャーを名乗るイタリア人(の友人だという日本人)から、彼らを日本で売り出したいのでウェブで紹介してくれ、また彼らに興味を持ちそうな日本のマスコミやレコード会社を教えてくれというメール(日本語に翻訳済み)をもらったことがあります。サンプルCDを送るから住所を教えろというので教えたのだけど、けっきょく送られてこなかった。同様の経緯があったAmedeo Minghi(アメデオ・ミンギ)のマネジメントは送ってきたのにな。

そんなわけで、音は知らないままに名前だけは印象に残っていたDottor Livingstoneのアルバムを、初めて聴いてみました。

ふ〜ん、こんな感じなんだ。いろんな表情を持った曲が入っていて、けっこうカラフルな印象ですね。デジタルなビートやシンセサイザーの響きがあるかと思えばストリングスやピアノのアコースティックな響きがかぶさってきたり、ヴォーカルも無機質だったり妖しい魅力を漂わせてみたり。

M1やM2は、どことなくエレクトリック・ポップなころのMatia Bazar(マティア・バザール)を、現代風に、おしゃれにしたような印象。

M4はデジタルなリズムに乗ったポップスなのだけど、キーボードがミステリアスな雰囲気を加えてます。

M5はストリングスと生ピアノの音が美しく、それらが電子楽器と、ときにハーモニーとなり、あるいはコントラストとなって広がりを感じさせるスローな曲で、ちょっとアート風。フレーズの最後でかすかにビブラートがかかる歌い方が、どことなくAntonella Ruggiero(アントネッラ・ルッジェーロ)を思い出させます。

M7はデジタルな雰囲気の強いロックで、エレキ・ギターのストロークがパンキッシュ。Bluvertigo(ブルヴェルティゴ)とかSubsonica(スブソニカ)とかにも似た雰囲気を醸しだしつつも、無機質なヴォーカルが独特のクールな印象を与えています。また、途中で静かで美しいパートを導入してロック・パートと対比させるなど、構成も楽しいです。

M8ではうっすらとエスニックな雰囲気もまとい、カラフルなアレンジが施されたポップスになっています。

ヴォーカリストのAnna Basso(アンナ・バッソ)は、クールに抑えて歌うときと、ほどよくエモーショナルに歌うときがあるようですが、エモーショナルに歌うときの歌い回しがなんとなく、Antonella Ruggieroが抑えて歌っているような印象で、けっこう気に入ってしまいました。声質もそれなりに個性があり、演奏とのマッチングもいい。アルバム全体に、なんだかアーティスティックな雰囲気がただよっています。なかなかいい感じの作品でした。

(2006.07.02)







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