prodotto da Fabrizio Barbacci
produzione esecutiva: Fabrizio Rioda
testi e musiche di Daniele Cavicchia
chitarre: Daniele Nova, Peluz, Fabrizio Barbacci, Cesare Petricich, Drigo
batteria: Matteo Cantaluppi
percussioni: Matteo Cantaluppi
piano: Matteo Cantaluppi
mellotron: Matteo Cantaluppi, Fabrizio Barbacci
hammond: Matteo Cantaluppi, Fabrizio Barbacci
synth: Matteo Cantaluppi
basso: Franco Li Causi, Peluz
direzione "Orchestra dell'Associazione Italiana Musicisti": Umberto Iervolino
ジャケット写真を見るかぎり、まだ高校生くらい?と思ってしまいますが、1982年5月7日パルマ生まれだそうですから、22歳にはなるのですね。でもやっぱり若い。どうやらこれがデビュー・アルバムのようです。
ちょっとクセのある、喉を絞められたような少し高くて細い感じのひび割れ声。曲調は基本的にストレートなロックですね。豊かに響くギターのコード・ストロークが心地いいです。音がでかいとか分厚いとかいうわけではなく、またみっちりとしているわけでもないのだけど、アンサンブルとして奥行があり、たくさんの音があり、だけどきちんと音が広がる余白もあるアレンジ。こういうの、個人的に好きなんですよ。
歌メロも、派手でも激しくもないけれど、素直なメロディと構成で、でも迫力もあり、流れもあり、心地いい。デビューする前は1990年代のブリティッシュ・ロック/ポップ、Oasis(オアシス)とかNirvana(ニルヴァーナ)とかRadiohead(ラディオヘッド)とかColdplay(コールドプレイ)とかSmashing Pampkins(スマッシング・パンプキンズ)とかが好きだったそうで、これらのグループの曲を自分はどれも知らないのだけど、それでも彼の音楽がブリティッシュの影響を受けていることは如実に感じられます。そういう点では最近のイタリアでの流行の音のひとつといえるでしょう。ただ、少し前にはやったセツナ系ブリティッシュの香りではなく、もっとストレートにロックが感じられるところがいい感じ。プロデュースがNegrita(ネグリタ)やLigabue(リガブエ)、Francesco Renga(フランチェスコ・レンガ)、Gianna Nannini(ジァンナ・ナンニーニ)などロック系のアーティストを多く手がけるFabrizio Barbacci(ファブリツィオ・バルバッチ)だからということもあるのかな。
ときにはメロトロンまで持ち出して、けっこう深みのある演奏を聴かせてくれます。けっして派手さや突出したところはないのだけど、素直に「なんかいいなぁ」と思ってしまいました。Daniele Nova(ダニエーレ・ノヴァ)という名前のとおり、イタリア・ロック界の「新星」に彼はなれるでしょうか。難しいかな(笑)。