FABRIZIO CASALINO


COME UN ANGELO (1998年)

   ファブリツィオ・カザリーノ / コーメ・ウン・アンジェロ
    (POLYGRAM ITALIA 534 940-2 / イタリア盤CD)



jacket photo   1: COME UN ANGELO
  2: DIMMELO TU
  3: UNA COSA SOLA
  4: OCCHI DI RONDINE
  5: SINGLE
  6: LA PANTERA
  7: OSSESSIONE BELLISSIMA
  8: IL GRANDE SILENZIO
  9: NUOVA BANCA PARADISO
 10: GRAZIE PER LA MUSICA


prodotto da MARCO GRASSO, GRAZIELLA BOIDO, MARISA BESUTTI

LELE "lele" MELOTTI: batteria
FABIO "testa" MAGGIONI: basso
MASSIMO "ciondolo" PALERMO: basso
FABIO "momix" MORETTI: chitarre
MARCO "betoven" GRASSO: piano, tastiere, hammond







 アルバム・タイトル曲で始まるこのアルバムは、最近の若いカンタウトーレらしい、あまりベトつかない、あっさりとした曲想を持っていますが、そのなかにもうっすらとイタリアらしいメロディと柔らかさがあり、なかなかの好盤ではないかと思います。

 クリアだけど丸い音色のアコースティック・ギターが心地よく響き、そこに彼のちょっとかすれた声が乗るさまは、これといって強い個性や特徴はありませんが、明るい日差しの下でリラックスして聴くには最適といえます。
 全体的にアップテンポの曲が多いですが、もちろんバラードも収録されています。ただ彼の場合、バラードよりはアップテンポのポップ・ロック・ナンバーのほうが、よりイタリアを感じさせますし、彼の持ち味も発揮されているように思います。

 タイトル曲は、サビのメロディがGeorge Michael(ジョージ・マイケル)の「ケアレス・ウィスパー」もどきです。そういえばPaolo Vallesi(パオロ・ヴァッレージ)の曲にも、サビが「ケアレス・ウィスパー」もどきなものがありましたが、イタリア人好みなメロディなんでしょうか、「ケアレス・ウィスパー」。
 しかし、「ケアレス・ウィスパー」にちょっと似ているとはいっても、秋から冬の季節が似合う曲かというと、そうは思えません。どちらかといえば、春から夏にかけて聴きたい音楽でしょう。きっと、曲の根底に明るさと開放感があるからじゃないかな。

 軽やかで耳なじみのよいポップスなので、イタリア初心者も楽しんで聴けるアルバムだと思います。

(1999.10.10)








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