prodotto da Fabrizio Consoli e Diego Calvetti
drums: Adriano Molinari, Giorgio Zanier
percussioni: Fabrizio Consoli
basso: Stefano Carrara, Fabrizio Consoli, Bruno Mariani, Roberto Drovandi, Franco Cristaldi
chitarre: Fabrizio Consoli
mandolino: Fabrizio Consoli
fisarmonica: Vecchietto di Firenze, Dieghito CalviNo dos Santos JimiNao
bandoneon: Marco Fabbri
pianoforte: Stefano Carrara, Diego Calvetti
programmazione: Diego Calvetti, Bruno Mariani, Fabrizio Consoli, Lorenzo Spennacchiotto
violino: Stefano Carrara
contrabbasso: Fabrizio Consoli
sax: Michele Monestiroli
変なジャケット・アートからして、きっと「普通のポップス」を「普通」に演奏してはいないだろうなと思っていたのですが、思ったとおりでした。変なの。
アルバム全体としてのまとまりはあまりなく、ジャズ風だったりポップス風だったりフォーク風だったりといった曲がばらばらと組み合わされています。ただ、そのどれもに、ちょっと「アートな雰囲気」がまぶしてあるところがFabrizio Consoli(ファブリツィオ・コンソーリ)の特徴なのかな。
ちなみにFabrizioはミラノ出身で、Premio Ciampiの優勝者。スタジオ・ギタリストとしてEugenio Finardi(エウジェニオ・フィナルディ)やCristiano De Andre'(クリスティアーノ・デ・アンドレ)、Massimo Bubola(マッシモ・ブボラ)、Mauro Pagani(マウロ・パガーニ)、Gatto Panceri(ガット・パンチェーリ)などのアルバムにも参加してたらしいです。
アコースティック楽器の使用比率が高く、うなりを上げる?ウッド・ベースが動き回るジャズ風な曲では、ときにBrigitte Fontaine(ブリジット・フォンテーヌ)やLewis Furey(ルイ・フューレイ)を思い出したりしてしまいました(あそこまでアーティスティック or 退廃的ではないけれど)。また、M4「Di quale amore」やM10「Il coraggio」などのバラード系の曲では、最近のGianluca Grignani(ジァンルカ・グリニャーニ)とかに少し似てるかなぁと思ったり。でも、全体を通してのちょっと実験的な感じの作風は、もしかしたらMarco Parente(マルコ・パレンテ)に少し通じるところがあるかも(ないか?)。
ひび割れた声は個人的に好きなタイプだし、あまりストレートとはいえない変なアレンジや作風もどちらかというと好みなのだけど、メロディ自体の魅力が薄いのが残念。雰囲気は悪くないのでなんとなく最後まで聴けるけれど、これでもっと魅力的なメロディと曲構成があったなら、より「変」「不思議」がいいかたちで際立っただろうになぁ。 ...というようなことはあるけれど、それなりに楽しめて聴けちゃったのでよしとしましょう。