1: VOCI
2: ORIZZONTI DEL CUORE
3: RADICI DI TERRA
4: LA CAVA DI SABBIA
5: HIMALAYA
6: DANCE CLASSIQUE
7: LA TEMPESTA
8: LA DISCESA DI MICHELE
9: PORTI LONTANI
10: ZANOOBIA
11: PIANI PARALLELI
12: LITTLE MARIE
13: TENDA ROSSA
14: CAFFE' CONCERTO
prodotto da FRANCO MUSSIDA
イタリア最高のロック・グループ、PFMのギタリストのソロ・アルバム。ギタリストのソロといってもギター・アルバムではなく、ヴォーカルとインスト部のバランスの取れた地中海ポップスに仕上がっています。
南イタリアからアフリカあたりまでのイメージを抱かせる、明るくきらきらとした太陽と熱い風が感じられる音楽です。
Franco Mussida(フランコ・ムッシーダ)はギタリストとして、かなりのテクニックの持ち主ですが、その技術を速弾きのソロなどに使うのではなく、細かいアレンジのキメなど、ここぞというところのみで聴かせてくれるため、音楽に押しつけがましさがありません。
また、エレクトリック、アコースティックともに、ギターの音色が非常にきれいに出ており、さすが経験をつんだミュージシャンと感じさせます。もともと音づくりの上手なギタリストではありましたが。
またギターだけでなく、彼の抑えたヴォーカルも味わいがあります。
全体的な印象は地味で、ともすれば安易なBGM的音楽になってもおかしくないタイプの曲にもかかわらず、豊かな映像感とほのかな叙情で聴き手の心を離さないあたりはさすがです。何年にも渡ってイタリアのロック・シーンを引っ張ってきたグループで演奏し、ライヴ嫌いだったといわれるFabrizio De Andre'(ファブリツィオ・デ・アンドレ)でさえもがその演奏を聴いていっしょにライヴを行なうことを決断したという彼の音楽的素養の深さを感じてください。
なお、数曲にゲストでAngero Branduarudi(アンジェロ・ブランデュアルディ)、Fabio Concato(ファビオ・コンカート)、Banco del Mutuo Soccorso(バンコ・デル・ムトゥオ・ソッコルソ)のGianni Nocenzi(ジャンニ・ノチェンツィ)が参加しています。