FRANCO MUSSIDA


RACCONTI DELLA TENDA ROSSA (1991年)

   フランコ・ムッシーダ / ラッコンティ・デッラ・テンダ・ロッサ
    (VIRGIN DISCHI VDICD 124 / イタリア盤CD)



jacket photo   1: VOCI
  2: ORIZZONTI DEL CUORE
  3: RADICI DI TERRA
  4: LA CAVA DI SABBIA
  5: HIMALAYA
  6: DANCE CLASSIQUE
  7: LA TEMPESTA
  8: LA DISCESA DI MICHELE
  9: PORTI LONTANI
 10: ZANOOBIA
 11: PIANI PARALLELI
 12: LITTLE MARIE
 13: TENDA ROSSA
 14: CAFFE' CONCERTO


prodotto da FRANCO MUSSIDA







 イタリア最高のロック・グループ、PFMのギタリストのソロ・アルバム。ギタリストのソロといってもギター・アルバムではなく、ヴォーカルとインスト部のバランスの取れた地中海ポップスに仕上がっています。
 南イタリアからアフリカあたりまでのイメージを抱かせる、明るくきらきらとした太陽と熱い風が感じられる音楽です。

 Franco Mussida(フランコ・ムッシーダ)はギタリストとして、かなりのテクニックの持ち主ですが、その技術を速弾きのソロなどに使うのではなく、細かいアレンジのキメなど、ここぞというところのみで聴かせてくれるため、音楽に押しつけがましさがありません。
 また、エレクトリック、アコースティックともに、ギターの音色が非常にきれいに出ており、さすが経験をつんだミュージシャンと感じさせます。もともと音づくりの上手なギタリストではありましたが。
 またギターだけでなく、彼の抑えたヴォーカルも味わいがあります。

 全体的な印象は地味で、ともすれば安易なBGM的音楽になってもおかしくないタイプの曲にもかかわらず、豊かな映像感とほのかな叙情で聴き手の心を離さないあたりはさすがです。何年にも渡ってイタリアのロック・シーンを引っ張ってきたグループで演奏し、ライヴ嫌いだったといわれるFabrizio De Andre'(ファブリツィオ・デ・アンドレ)でさえもがその演奏を聴いていっしょにライヴを行なうことを決断したという彼の音楽的素養の深さを感じてください。

 なお、数曲にゲストでAngero Branduarudi(アンジェロ・ブランデュアルディ)、Fabio Concato(ファビオ・コンカート)、Banco del Mutuo Soccorso(バンコ・デル・ムトゥオ・ソッコルソ)のGianni Nocenzi(ジャンニ・ノチェンツィ)が参加しています。

(1999.12.05)








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