GAROU


SEUL (2000年)

   ガルー / スール
    (COLUMBIA / SONY MUSIC ENTERTAINMENT - COL 501147 2 / カナダ盤CD)



    jacket photo
  1. GITAN
  2. QUE L'AMOUR EST VIOLENT
  3. DEMANDE AU SOLEIL
  4. SEUL
  5. SOUS LE VENT
  6. JE N'ATTENDAIS QUE VOUS
  7. CRIMINEL
  8. LE CALME PLAT
  9. AU PLAISIR DE TON CORPS
  10. LA MOITIE DU CIEL
  11. LIS DANS MES YEUX
  12. JUSQU'A ME PERDRE
  13. GAMBLER
  14. L'ADIEU


album realise par David Foster, Walter Afanasieff, Aldo Nova, Erick Benzi, Franck Langolff, Romano Musumarra et Humberto Gatica
producteur executif: Vito Luprano

guitare: Daniele Bonaviri, Ramon Stagnaro, Aldo Nova, Pierre Dumont-Gautiher, Jeff Smallwood, Michael Landau, Dean Parks, Cyril Tarquini, Jean-Pierre Bucolo, Franck Langolff, Paul Jackson Jr., Dean Parks
basse: Sylvain Bolduc, Lee Sklar, Yannick Hardouin, Armand Saba Lecco, David Laratta
percussions: Mario Distaso
batterie: Aldo Nova, Vinnie Colaiuta, Laurent Coppola, Loic Ponthieu, Bobby Watson, John Robinson
piano: Denis Chartrand
claviers: Aldo Nova, C.J.Vanston, Christophe Cravero, Denis Chartrand, Mike Lang, David Foster
synthes e programmation: Aldo Nova, Denis Chartrand, Erick Benzi, Christophe Battaglia, Francois Laratta, Felipe Elgueta
trompette: Jerry Hey

cordes: Orchestra Di Roma dirige par Romano Musumarra, David Foster, Bill Ross, Denis Chartrand







 Garou(ガルー)というシンガーについて自分が知っていることは、どうやらフランス人らしいということ、Riccardo Cocciante(リッカルド・コッチャンテ)の音楽で大ヒットしたミュージカル『ノートルダム・ド・パリ』に出演していたらしいことの、2つだけです。CD屋さんでたまたまかかっていたのを聴いて、思わず買ってしまいました。

 フランス人(たぶん)なのに、なんてすごいダミ声。フランス語で歌われているのに、なんてパワフルなヴォーカル。フランスのポピュラー・ミュージックのヴォーカルって、古いシャンソンにしろ、ヌーヴェル・シャンソンやロックにしろ、タイプとしてはクリア・ヴォイスか少しアンニュイだったりする湿り気のある声、あるいはウィスパー系というイメージが自分のなかでは強かったのですが、Garouのヴォーカルは見事にそのイメージを壊してくれます。
 こういう声って、どちらかというとイタリアのダミ声カンタウトーレ系に近いと思います。だからこそ、CD屋さんで耳にしてつい買ってしまったのですが。

 アルバムを聴いての最初の印象はイタリアのカンタウトーレ風かなというものだったのですが、聴きすすめていくと、じつは声以外にイタリア風なところはあまりありませんでした。かといってフランス風なのかというと、歌詞がフランス語である以外は、とくにフランスも感じません。
 それよりは英米のポップス、それも少し古い、ちょっとイナタイ感じのポップスに近いように思います。ミュージカルで歌っているシンガーだからか、アメリカン・ショービジネス風な匂いがあちらこちらに感じられる気がします。同じフランス人シンガーで『ノートルダム・ド・パリ』の出演者といえばBruno Pelletier(ブリューノ・ペルティエ)という人がいますが、そういう意味では、Brunoの1999年のアルバム『D'autres rives』よりも、Garouのこのアルバムのほうが、派手で華やかな印象があるかもしれません。

 ただこれは、シンガーの個性の差というよりは、作曲陣の差、曲づくりの方向性の差という感じもします。
 Brunoのアルバムで4曲提供していたRiccardo Coccianteは、Garouのこのアルバムにも1曲提供しています。また、ロマンティックで奥行きのある曲づくり・アレンジが得意なRomano Musumarra(ロマーノ・ムスマッラ)も3曲提供し、クオリティの高いユーロ・ポップスを聴かせてくれます。しかし彼らの健闘も、全14曲収録のうちの4曲でしかありませんから、アルバム全体の印象を左右するほどのものではありませんでした。

 思うに、フレンチやユーロ・ポップスが好きな人よりは、英米のドラマティックかつシアトリカルなポップスやロックなどが好きな人に、よりアピールするアルバムではないでしょうか。自分はこのCDを聴いていて、Meat Loaf(ミート・ローフ)の『Bat Out of Hell(地獄のロック・ライダー)』やSavatage(サヴァタージュ)の『Streets - a Rock Opera』、Virgin Steele(ヴァージン・スティール)の『the Marriage of Heaven and Hell』2部作などの、アメリカのロック・オペラ作品を思い出しました。

 なお、ギターに、ドラムに、キーボードにと大活躍のAldo Nova(アルド・ノヴァ)は、1982年にアルバム・デヴューしてシングル「Fantasy」をアメリカで大ヒットさせたカナダ人マルチ・ミュージシャンです。古くからの洋楽ロックのファンには懐かしい名前ですね。
 また、5曲目の「Sous le vent」では、やはりカナダの歌姫、Celine Dion(セリーヌ・ディオン)とデュエットしています。

(2001.06.17)







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