GIGI D'ALESSIO


LASCIATEMI CANTARE (1992年)

   ジジ・ダレッシオ / ラシァーテミ・カンターレ
    (ZEUS RECORD GDS GDCD 004 / イタリア盤CD)



jacket photo  1: LL'E VULUTE TU
 2: L'ULTIMO GETTONE
 3: PE 'NU CUMPAGNO
 4: COMM' 'E' DIFFICILE
 5: CIENT'ANNE
 6: BODY MERLETTO & COLLANTS
 7: PE' 'NA VOTA A SEMMANA
 8: E' SULO NIENTE


arrantiamenti: GIGI D'ALESSIO

programmazione cumputers: Enzo Rossi
chitarre: Maurizio Ponzo
sax: Marco Zurzolo







 1998年以降のアルバムはメジャー・レーベルのBMGからリリースされているので、日本でも比較的、入手しやすかったのですが、それ以前のアルバムはナポリの老舗ローカル・レーベルのZEUSからリリースされていたためか、日本ではなかなか見つかりません。それでも2000年のサンレモ音楽祭出場を機に、イタリア本国では全国的な知名度を得たようで、以前はナポリ周辺以外ではイタリアでもあまり手に入らなかったらしいZEUSからの旧作が、最近はミラノあたりの大型店でも売っているらしいです。
 そんな経緯もあって、自分もスイス経由でこのアルバムを入手することができました。

 BMGからリリースされたアルバムは、ナポリ的なコブシまわしや哀愁のメロディを色濃く残しながらも、明るく軽やかなポップ・センスとクリアで丸い声がさわやかさを感じさせる、メロディアスなイタリアン・ポップ・ミュージックとして高いクオリティを持っていました。その点で、よりオーソドックスなNino D'Angelo(ニーノ・ダンジェロ)よりも若い世代、汎イタリア的ポピュラリティを持った世代なのだろうと感じました。
 しかし、ZEUS時代の曲を聴くと、やはりGigi D'Alessio(ジジ・ダレッシオ)も基本はオーソドックスなナポレターナを歌うシンガーなのだなという印象が強まります。以前、ナポリ在住の日本人にGigiのことをたずねたとき、「地元での彼の扱いは、ポップ・シンガーではなく、ナポリ民謡を歌う歌手。彼の音楽を聴くのも基本的にナポレターナのファンか年寄り。若い音楽ファンの多くは“もういいよ”と思っている」という回答をもらったのですが、このアルバムを聴くと、それも納得できます。

 とはいえ、ナポリ民謡といわれたときに多くの日本人が思い浮かべるであろう、テノール歌手が朗々と歌い上げるようなベタベタなナポレターナは、ここにはありません。ほどよくポップで、ほどよくライトで、でもナポリの哀愁はたっぷりな、メロディアスでセンチメンタルなポップ・ミュージックが展開されます。
 ナポレターナとはいっても、そこにはやはり、若い感性がポップ・ミュージックとしてのクオリティを与えています。

 昔ながらの「イタリアらしさ」が楽しめるポップスだといえるでしょう。

(2001.01.21)








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