GINEVRA DI MARCO


CONCERTO n.1 SMODATO TEMPERANTE (2001年)

   ジネヴラ・ディ・マルコ / コンチェルト・ヌメロ・ウノ・スモダート・テンペランテ
    (LUCE APPARE/IL MANIFESTO: CD 081 / イタリア盤CD)



jacket photo
  1. NERETVA
  2. LE GRANDI SCOPERTE
  3. LUCE APPARE
  4. TANTE SUSANNE DEGLI OCCHI NERI
  5. LILITH
  6. KHORAKHANE'
  7. TERRALUNA
  8. TRAMA TENUE
  9. ECLISSI
  10. EDERLEZI
  11. CANTO DI ACCOGLIENZA


produzione artistica: Francesco Magnelli
registrato al Teatro di San Casciano Val di Pesa (FI), il 24 febbraio 2001

Ginevra Di Marco: voce
Francesco Mangnelli: magnellophoni e cori
Cristiano Della Monica: batteria e cori
Andrea Salvadori: chitarre
Eu: basso
Massimiliano Gambinossi: chitarra








Ginevra Di Marco(ジネヴラ・ディ・マルコ)のソロ2枚目で、ライヴ・アルバムです。2001年2月24日にフィレンツェ近郊のSan Casciano Val di Pesaという町で行なわれたライヴが収録されています。

Ginevraは1993年からニュー・ウェーヴ/オルタナティヴ系のロック・グループ、Consorzio Suonatori Indipendenti(コンソルツィオ・スォナトーリ・インディペンデンティ。CSI)に参加していましたが、1999年からソロ・シンガーとしての活動を開始。同年にPremio Ciampi(故Piero Ciampiの業績を記念して行なわれている?音楽祭)で優勝、2000年にはPremio Luigi Tenco(故Luigi Tencoの業績を記念して行なわれている?音楽祭)でも賞を取っています。

で、彼女の音楽なのですが、なんといえばいいのでしょう... タイプ的には、あまり自分の好みのものではありません。感じとしては、Carmen Consoli(カルメン・コンソリ)にちょっと似たところがあるかも。音楽的にはCarmenよりも「怖い系」(←どんなだ?)なのですが、声にひきつけるものがあります。ただ、この「声」も曲によってけっこう表情を変え、ぞくっとする中低音があるかと思えばシャーマニックな歌い方で少し飛んじゃってる雰囲気があったり、あるいは天上から降り注ぐ天使の光のように美しいときもあり、ひとことではなんとも形容しがたい。

演奏も、けっして大きな音を出すわけでも、やたらと音を積み重ねたりするわけでもなく、楽器的にもアレンジ的にも地味なはずなのに、なぜかやたらと密度が高く感じられます。音が厚いというよりも、クールで硬い音がみっちりしている感じ。う〜ん、うまく表現できない。すごく大雑把にいってしまえば、いわゆるオルタナ系ロック・グループなどが持っているようなみっちり感に近いのでしょうか。

全体にクールで淡々としているのだけど、歌と演奏に「意志の強さ」のようなものが感じられるように思います。自分にとってはあまり好きなタイプの音楽ではないのだけど、でもどこかひかれてしまうという点で、やっぱりCarmen Consoliとのある種の類似性を個人的には感じてしまう。M1なんて、どことなくプログレッシヴ・ロックの香りもしたりして、なかなかです。

う〜ん、こういう音楽は難しい。好きとは言い切れず、かといって嫌いとも言い切れず、だからといって「まぁ、こんなものかな」とある種の無関心を装うには歌が持つパワーが強すぎる。また今度あらためて、じっくりと聴きこんでみよう。

(2006.01.29)







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