produzione artistica: Francesco Magnelli
registrato al Teatro di San Casciano Val di Pesa (FI), il 24 febbraio 2001
Ginevra Di Marco: voce
Francesco Mangnelli: magnellophoni e cori
Cristiano Della Monica: batteria e cori
Andrea Salvadori: chitarre
Eu: basso
Massimiliano Gambinossi: chitarra
Ginevra Di Marco(ジネヴラ・ディ・マルコ)のソロ2枚目で、ライヴ・アルバムです。2001年2月24日にフィレンツェ近郊のSan Casciano Val di Pesaという町で行なわれたライヴが収録されています。
Ginevraは1993年からニュー・ウェーヴ/オルタナティヴ系のロック・グループ、Consorzio Suonatori Indipendenti(コンソルツィオ・スォナトーリ・インディペンデンティ。CSI)に参加していましたが、1999年からソロ・シンガーとしての活動を開始。同年にPremio Ciampi(故Piero Ciampiの業績を記念して行なわれている?音楽祭)で優勝、2000年にはPremio Luigi Tenco(故Luigi Tencoの業績を記念して行なわれている?音楽祭)でも賞を取っています。
で、彼女の音楽なのですが、なんといえばいいのでしょう... タイプ的には、あまり自分の好みのものではありません。感じとしては、Carmen Consoli(カルメン・コンソリ)にちょっと似たところがあるかも。音楽的にはCarmenよりも「怖い系」(←どんなだ?)なのですが、声にひきつけるものがあります。ただ、この「声」も曲によってけっこう表情を変え、ぞくっとする中低音があるかと思えばシャーマニックな歌い方で少し飛んじゃってる雰囲気があったり、あるいは天上から降り注ぐ天使の光のように美しいときもあり、ひとことではなんとも形容しがたい。
演奏も、けっして大きな音を出すわけでも、やたらと音を積み重ねたりするわけでもなく、楽器的にもアレンジ的にも地味なはずなのに、なぜかやたらと密度が高く感じられます。音が厚いというよりも、クールで硬い音がみっちりしている感じ。う〜ん、うまく表現できない。すごく大雑把にいってしまえば、いわゆるオルタナ系ロック・グループなどが持っているようなみっちり感に近いのでしょうか。
全体にクールで淡々としているのだけど、歌と演奏に「意志の強さ」のようなものが感じられるように思います。自分にとってはあまり好きなタイプの音楽ではないのだけど、でもどこかひかれてしまうという点で、やっぱりCarmen Consoliとのある種の類似性を個人的には感じてしまう。M1なんて、どことなくプログレッシヴ・ロックの香りもしたりして、なかなかです。
う〜ん、こういう音楽は難しい。好きとは言い切れず、かといって嫌いとも言い切れず、だからといって「まぁ、こんなものかな」とある種の無関心を装うには歌が持つパワーが強すぎる。また今度あらためて、じっくりと聴きこんでみよう。