1: PER CHI
2: UOMINI NON DEI
3: QUANTO FREDDO C'E'
4: ANCORA
5: LAURA DEI GIORNI ANDATI
6: CARA AMICA MIA
7: LA CASA DI ETHEL
8: IL GIARDINO DELLA MENTE
9: L'UOMO NASCE
10: IN FONDO AL VIALE
11: ATTRAVERSO I COLORI DI UN GIORNO
12: QUESTO IMMENSO FIUME
GENS;
Mauro Culotta: voce, chitarra
Ettore Cardullo: voce, coro, basso
Enrico Bianchi: voce, coro, batteria, tastiere
Pino Salpietro: voce, coro, batteria, schedine del totocalcio
ospiti;
Federico Troiani: pianoforte, tastiere, liquori
Stephen Head: tastiere, drums, programmazione computer, arrangiamenti, mix
Marco Fornovo: alto sax
Simonetta "Simon": coro in "Per Chi"
Franco "Fischer" Sandi: coro
arrangiamenti e realizzazione: Stephen Head
prodotto da: Ettore Cardullo
1970年代に活動していたグループのベスト盤です。タイプとしては、日本でいうところの、いわゆるラヴ・ロック系で、美しく柔らかいメロディをもったポップスを演奏するコーラス・グループです。
同種のグループとして日本でよく知られているのはPooh(プー)やil Giardino dei Semplici(ジャルディーノ・デイ・センプリーチ)、Alunni del Sole(アルンニ・デル・ソーレ)などですが、Gens(ジェンス)には、これらのグループほどの個性は感じられません。その代わり、軽やかさ、さわやかさがあり、よりポップスらしいといえるかもしれません。
この『il Meglio』というCDは1996年にリリースされたものですが、収録されているのはオリジナル録音のものではなく、再録されたもののようです。音がクリアなのはそのためだと思いますが、それが一層、軽い印象を与えているのかもしれません。
自分はオリジナルを聴いたことがないので、これが往年の、彼ら本来の音なのかはわかりません。たぶん、全盛時はきっと、もっと濃ゆい音だったのではないかと想像するのですが。
日本では、こういったグループの紹介が、おもにプログレッシヴ・ロックのフィールドからだったため、それ風のイメージの強いグループやアルバムを中心に日本盤がリリースされ、ラヴ・ロックなどという名称が与えられ、ジャンルとしてプログレッシヴ・ポップ的な印象がついてしまったように思います。でも、これらのグループが持っていた本来の持ち味は、より純粋なポップスに近いのではないでしょうか。
Gensも、一般のイタリアン・ポップス・ファンよりはプログレッシヴ・ロック・ファンのほうが名前になじみがあるでしょう。しかし本来は、プログレッシヴ・ロックのファンではなく、ポップスのファンが聴くべきグループだし、音楽だと思います。
なお、アルバムの最初に収録されている「Per Chi」はもともと英語の歌で、けっこうヒットした曲のように思うのですが、誰が歌っていたか思い出せません(クレジットはPace-Ham-Evansとなってます)。
また、キーボードで、元Reale Accademia di Musica(レアーレ・アッカデミア・ディ・ムジカ)のFederico Troiani(フェデリコ・トロイアーニ)がゲスト参加してます。