GENS


IL MEGLIO (1996年)

   ジェンス / イル・メッリォ
    (DUCK RECORD DGCD 134 / イタリア盤CD)



jacket photo   1: PER CHI
  2: UOMINI NON DEI
  3: QUANTO FREDDO C'E'
  4: ANCORA
  5: LAURA DEI GIORNI ANDATI
  6: CARA AMICA MIA
  7: LA CASA DI ETHEL
  8: IL GIARDINO DELLA MENTE
  9: L'UOMO NASCE
 10: IN FONDO AL VIALE
 11: ATTRAVERSO I COLORI DI UN GIORNO
 12: QUESTO IMMENSO FIUME


GENS;
Mauro Culotta: voce, chitarra
Ettore Cardullo: voce, coro, basso
Enrico Bianchi: voce, coro, batteria, tastiere
Pino Salpietro: voce, coro, batteria, schedine del totocalcio

ospiti;
Federico Troiani: pianoforte, tastiere, liquori
Stephen Head: tastiere, drums, programmazione computer, arrangiamenti, mix
Marco Fornovo: alto sax
Simonetta "Simon": coro in "Per Chi"
Franco "Fischer" Sandi: coro

arrangiamenti e realizzazione: Stephen Head
prodotto da: Ettore Cardullo







 1970年代に活動していたグループのベスト盤です。タイプとしては、日本でいうところの、いわゆるラヴ・ロック系で、美しく柔らかいメロディをもったポップスを演奏するコーラス・グループです。
 同種のグループとして日本でよく知られているのはPooh(プー)やil Giardino dei Semplici(ジャルディーノ・デイ・センプリーチ)、Alunni del Sole(アルンニ・デル・ソーレ)などですが、Gens(ジェンス)には、これらのグループほどの個性は感じられません。その代わり、軽やかさ、さわやかさがあり、よりポップスらしいといえるかもしれません。

 この『il Meglio』というCDは1996年にリリースされたものですが、収録されているのはオリジナル録音のものではなく、再録されたもののようです。音がクリアなのはそのためだと思いますが、それが一層、軽い印象を与えているのかもしれません。
 自分はオリジナルを聴いたことがないので、これが往年の、彼ら本来の音なのかはわかりません。たぶん、全盛時はきっと、もっと濃ゆい音だったのではないかと想像するのですが。

 日本では、こういったグループの紹介が、おもにプログレッシヴ・ロックのフィールドからだったため、それ風のイメージの強いグループやアルバムを中心に日本盤がリリースされ、ラヴ・ロックなどという名称が与えられ、ジャンルとしてプログレッシヴ・ポップ的な印象がついてしまったように思います。でも、これらのグループが持っていた本来の持ち味は、より純粋なポップスに近いのではないでしょうか。
 Gensも、一般のイタリアン・ポップス・ファンよりはプログレッシヴ・ロック・ファンのほうが名前になじみがあるでしょう。しかし本来は、プログレッシヴ・ロックのファンではなく、ポップスのファンが聴くべきグループだし、音楽だと思います。

 なお、アルバムの最初に収録されている「Per Chi」はもともと英語の歌で、けっこうヒットした曲のように思うのですが、誰が歌っていたか思い出せません(クレジットはPace-Ham-Evansとなってます)。
 また、キーボードで、元Reale Accademia di Musica(レアーレ・アッカデミア・ディ・ムジカ)のFederico Troiani(フェデリコ・トロイアーニ)がゲスト参加してます。

(2000.04.15)








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