prodotto da David M. Allen & Gianna Nannini
Gianna Nannini: voce, piano, chitarra
Hans Baar: basso
Rudiger Braune: batteria
Franco Faraldo: percussioni
Chris Jarrett: chitarra
Andy Wright: tastiere
イタリアのロック姉さん、Gianna Nannini(ジァンナ・ナンニーニ)のライヴ・アルバムです。1990年のライヴ・ツアー「Scandalo European Tour '90」から収録されています。
GiannaのCDって意外と日本盤が多くリリースされていたようで、それがときどき中古盤屋さんでぽつぽつと見つかります。見かけるたびについ購入してしまう程度に好きなもので、うちには5枚くらいGiannaのCDがあるのかな。このCDも日本盤です。
ひび割れた声でパワフルに熱唱する典型的ロック・スタイルのGianna姉さん。ロックを歌うには力強くてカッコイイのだけど、バラード系などでの表現力がちょっと弱点ともいえます。しかしライヴになると、会場の熱気がサポートすることもあってか、バラードでもそれなりに聴かせますね。
合間の歓声やサビでの観客の合唱を聴いたかぎりでは、会場には女性ファンのほうが多いのかなという感じです。かっこいいお姉さんとして、女性の憧れの対象にもなりやすいのかもしれませんが、その「男前」な美しさは男性から見ても(聴いても)かっこいいはず。課題だった表現力も、いまでは充分以上にあることを2004年の『Perle』で証明してくれました。これからも楽しみなヴォーカリスト/カンタウトリーチェのひとりです。
このアルバムではまだ、バラード系での歌の単調さが少し気になりますが、それを補ってあまりあるロック・チューンでのパワフルさで最後まで走りきれます。「Giannissima (最大限Gianna?)」というタイトルどおり、Giannaの魅力がいっぱいです。アルバム1曲目の「I maschi」から一気にGiannaライヴに引き込まれていきます。元気で楽しくかっこいいライヴ盤です。