GIANNA NANNINI


X FORZA E X AMORE (1993年)

   愛と力にかけて / ジァンナ・ナンニーニ
    (POLYDOR: POCP-1352 / 日本盤CD)



jacket photo
  1. RADIO BACCANO
  2. IO SENZA TE
  3. BELL'AMICA
  4. TIRA TIRA
  5. PRINCIPE AZZURRO
  6. PER FORZA E PER AMORE
  7. OH MARINAIO
  8. MAREMMA
  9. LAMENTO
  10. GIRAMORE
  11. NINNA NANNA


prodotto da David M. Allen & Gianna Nannini

Gianna Nannini: voce, midipiano, compionatore
Hans Baar: basso
Marco Colombo: chitarra, cori
Franco Faraldo: percussioni, cori
Jacki Liebezeit: batteria
Chris Millar: batteria
Simon Philips: batteria
Fabio Pianigiani: chitarra
Andy Wright: tastiere, programmazione computer, cori








邦題は『愛と力にかけて』でした。Gianna Nannini(ジァンナ・ナンニーニ)のアルバムって、以前は中古で安く見つけることがけっこうあって、そのたびについ買ってしまっていたものだから、そこそこの枚数のアルバムがうちにはあるのですが、そのなかでもこの『X forza e x amore』はなかなか出来のいいアルバムだと思います。基本的にはGiannaらしい、シンプルでストレートなメロディと構成を持った曲に、力強いひび割れヴォーカルが乗るといったスタイルなのですが、それぞれの曲の持つメロディが、シンプルながらも素直で美しい響きを持っているからでしょう。

M1「Radio baccano」やM9「Lamento」などは、ストレートでドラマティックなハード・ロック。パワフルなヴォイスが美しいメロディに乗ります。M1には途中でラップを入れるなどの工夫も見られます。

M2「Io senza te」やM7「Oh marinaio」などではドラマティックなスロー・バラードを聴かせてくれます。M2はシンプルで美しいメロディを素直に歌っていますが、一瞬ファルセット気味になる部分があり、彼女の歌ではちょっとめずらしいかも。M7ではピアノの演奏をバックに、どこか傷ついた心の傷みや哀しみを感じさせるような、だけどそれをあまり表には出さないようにしているような、そんな情感に満ちたヴォーカルが聴けます。サビではディストーション・ギターも入り、感情の高まりが上手に表現されています。

M5「Principe azzurro」はほのかに危険な感じのする、ちょっといなたいブルーズ・ロック。たとえばストリッパーのいるようなバー/キャバレーと強いアルコールが似合いそうなイメージです。サキソフォンの響きもどことなく妖しい感じ。しかしサビに入るとGiannaらしい、シンプルなロック・メロディになります。

そのほかにも、軽快なリズムと素直なメロディが好感を持てるポップ・ロックのM3「Bell'amica」や、どことなくBob Dylan(ボブ・ディラン)風というかカンタウトーレ風の味わいが彼女にはめずらしい感じのM4「Tira tira」のような曲もあります。

アルバム・タイトル曲のM6「Per forza e per amore」はスローな曲ですが、太鼓の響きにエスニックでエキゾチックな香りがあり、どこかの土着な祭典のようです。厚いコーラスも入り、ロック色の強い彼女の作品のなかで不思議な味わいを持っています。さらにM8「Maremma」はいっそうトラッド風味があってめずらしいなと思ったら、この曲は本当にトラッド・ソングのようです。

基本はシンプルでわかりやすいロックというGianna Nanniniらしさをしっかり出していながら、収録された曲にはさまざまな表情や味わいがあるところが、このアルバムを魅力的にしていると思います。

(2007.09.09)







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