1: BELLA DA MORIRE
2: TORNERAI TORNERO'
3: SANTO CIELO,(non l'ho mai capito)
4: TRA I FIORI ROSSI DI UN GIARDINO
5: CI SAREBBE IL SOLE
6: UN'ESTATE FA
7: PECOS BILL
8: DUE MELE
9: LEI, LEI, LEI
10: ACAPULCO MEXICO
11: VOGLIO AMARTI DI PIU'
12: FIRENZE SOGNA
13: UNA DOLCE MALATTIA
14: LUCY
15: COL FIORE, CON TE
1970年代に活躍していたソフト・ロック・グループのベスト盤。オリジナルアルバムを聴いたことがないので、リミックスなどの処理がしてあるかはわからないのだけど、すっきりとした透明感のある音で録音されている。
ジャルディーノ・デイ・センプリーチ(il Giardino dei Semplici)などと同列に分類されることが多いホモ・サピエンスだけれど、このCDを聴くかぎりでは、初期のジャルディーノなどよりもイージーリスニング的な要素が強いと思う。
イタリアン・プログレ・ファンがラヴ・ロックと呼ぶグループのうち、これまで自分が聴いたことのあるカマレオンティ(i Camaleonti)やコッラージェ(Collage)、ノマーディ(i Nomadi)、ボッテガ・デッラルテ(la Bottega dell’Arte)ほどロックぽくはないし、ジャルディーノやアルンニ・デル・ソーレ(gli Alunni del Sole)ほどセンチメンタルでもない。もっと純粋にポップスに近いのではないかな。
これでもかというほどの哀愁を押し付けたりすることはないけれど、きちんと全体がイタリアの美しいメロディを持っている。コーラスも、さわやかだけれどアメリカ的になることなく、あくまでもイタリアのアイデンティティを保っている。
どの曲もキーボードやコーラスによる美しいアレンジが施され、非常に聴きやすい。
明るく軽やかなイメージを持った曲も多いけれど、4曲目のように「これぞイタリア」的な哀愁を持った曲もあり、侮れない。また、6曲目は日本でもむかし流行った「ミスター・サマータイム」のイタリア語ヴァージョン。
オーソドックスなイタリアの美しいメロディを聴きたい、だけど、あまりに濃ゆいのはイヤ、激しいロック・ビートも苦手という人に最適かな? イタリアン・ポップス初心者でも楽しめるグループかもしれません。
派手さはないけれど、イタリア的な明るさと淡さを持った、なかなか気持ちのいいグループだと思います。いろいろな思い入れをもたれるタイプではないだろうけれど。