prodotto da Gigi De Rienzo
batteria: Agostino Marangolo, Jonathan Moffet
drum programming: Gigi De Rienzo, Mario De Rienzo, Telonio
basso: Gigi De Rienzo
chitarre: Gigi De Rienzo, Franco Giacoia, Telonio, Riccardo Galardini
dobro: Riccardo Onori
pianoforte: Stefano Bollani
tastiere: Gigi De RIenzo
rhodes: Ernesto Vitolo
synth: Stefano Bollani
Carmen Consoli(カルメン・コンソリ)やGiorgia(ジォルジァ)などと一緒に「新世代の歌姫」などと呼ばれていたのは、もう何年か前のことになりますね。その間にIrene Grandi(イレーネ・グランディ)も30歳を超え(たんだっけ?)、すっかり中堅どころになってきました。
この人の歌声って、魅力的だと思うんですよ。元気があって、力強くて、迫力もあって、でも乾いた明るさもある。アメリカン・ロックとユーロピアン・ロックの双方のいいところが上手に交じり合ったような、そんな印象があります。
だからね、曲自体に魅力が乏しいのが、ちょっと残念なんです。曲さえ魅力的なものを与えられれば、それを上手に歌い上げて聴き手の心をつかむことができるのに。2000年のサンレモ音楽祭参加曲の「La tua ragazza sempre」なんて、よかったですよね。
Ireneは自分でも少しは曲づくりに関わるようですが、もっともっと勉強して、もっと魅力的なメロディを自分で書けるようになれれば、彼女のアルバム自体の魅力ももっと上がりそうに思います。
というわけで、このアルバムも全体に「魅力的なメロディを持った曲」が少ないです。彼女のヴォーカル・スタイルだと、もっとスピード感のあるストレートなロック系の曲のほうがあうと思うんですが、大人びた線を狙ってるのかな。
リズム・セクションの演奏・録音がかなり重く、これはなかなか自分の好みです。M1「Eccezionale」なんて、かなりかっこいいと思います。メロディもキャッチーだし。この曲、Carmen Consoliぽくないですか? Carmenが歌ったら、さらによくなりそう。せっかくヘヴィで粘っこいリズムを持ってるんだから、それに耐えられるようなヘヴィな感じの曲をもっと増やしてもよかったかもしれません。
Ireneのアルバムは、これを含めて2枚ほど持っているのですが、何曲かはいいメロディを持った曲があり、部分部分にも魅力を感じるのだけど、その割合がけっこう低い(あくまでも自分の個人的な好みに対して、ですよ)ので、いつも「ちょっと残念だよなぁ、もっと魅力的になる潜在能力はあるだろうに」と思ってしまうのでした。