DISCUS


...TOT LICHT! (2003年)

   ディスクス / ...トット・リクト
    (INTREPID MUSIC / MUSEA: FGBG 4500.AR / フランス盤CD)



jacket photo
  1. SYSTEM MANIPULATION
  2. "BREATHE"
  3. P.E.S.A.N.
  4. VERSO KARTINI - DOOR DUISTERNIS LICHT!
       i. bangsa jawa sekitar tahun
       ii. habis gelap terbitlah terang
       iii. paradoksilakonis
       iv. dia benci bunyi gamelan!
       v. kebangsawanan akal budi
  5. MUSIC FOR 5 PLAYERS
       i. Partial Formlessness
       ii. Chromaton I
       iii. M7, dimwhole & broken kotekan
       iv. Hypercadenza
       v. Chromaton II
  6. ANNE
       i. Voxoverture
       ii. Conversation
       iii. Inner thoughts
       iv. March of the fools / War Dance / Death in agony
       v. Flashback
       vi. Revelation: the spirit speaks!


Fadhil Indra: lead vocals, keyboards, percussion, gongs, rindik, kempli, gender
Iwan Hasan: lead vocals, guitars, harpguitar, keyboards, guitalele, strummed violin
Kiki Caloh: vocals, bass
Anto Praboe: lead vocals, suling, flute, clarinet, saxophone
Eko Partitur: lead vocals, violin
Hayunaji: vocals, drums, kempli
Krisna Prameswara: vocals, keyboards
Nonnie: lead vocals








噂には聞いていましたが、すごいです。インドネシアのDiscus(ディスクス)。これはセカンド・アルバムだそうですが、ファーストもこんななのでしょうか。ちなみにアルバム・タイトルの読み方(発音のしかた)がわかりません。

スーパー・パワフルなカンタベリー系ジャズ・ロックのようであり、パンキッシュなハード・ロック/ヘヴィ・メタルのようでもあり。テクニカルかつハードなプログレッシヴというと、いわゆるプログレッシヴ・メタル系を思い浮かべてしまったりするのだけど、彼らの音にはヘヴィ・メタルではなく、あくまでも往年の熱くて重いヘヴィ・ロックの匂いを感じます。あと、気のせいかもしれませんが、Outer Limits(アウター・リミッツ)、Black Page(ブラック・ペイジ)、Providence(プロヴィデンス)といったジャパニーズ・プログレッシヴ・グループを思い起こさせる音やフレーズも紛れ込んでいるような。

もちろん、フルートやストリングスといったファンタジー系インストゥルメンツ(ていうのか?)も入り、ドリーミーなシンフォニック・パートもあります。アコースティック・ギターの音色に乗ってさわやかなコーラスが聴けるM3「P.E.S.A.N.」などはPremiata Forneria Marconi(プレミアータ・フォルネリア・マルコーニ。PFM)やAcqua Fragile(アックア・フラジーレ)のようでもあったり。

ときにコーラスとも合唱ともとれるヴォーカル・ワークを聴かせる男性&女性ヴォーカリスト。とくに熱く情熱的に歌い上げる男性ヴォーカルは、まるで往年のイタリアン・ロックのようです。

ハードに、テクニカルに、シンフォニックに、ジャジーに、メロディアスに、ファンタジックに、フュージョン風に、パワフルに、ドラマティックに展開される怒涛の音楽。あいまに違和感なく差し挟まれる東洋テイスト。インドネシア、あなどりがたし!

(2007.07.29)







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