Fadhil Indra: lead vocals, keyboards, percussion, gongs, rindik, kempli, gender
Iwan Hasan: lead vocals, guitars, harpguitar, keyboards, guitalele, strummed violin
Kiki Caloh: vocals, bass
Anto Praboe: lead vocals, suling, flute, clarinet, saxophone
Eko Partitur: lead vocals, violin
Hayunaji: vocals, drums, kempli
Krisna Prameswara: vocals, keyboards
Nonnie: lead vocals
噂には聞いていましたが、すごいです。インドネシアのDiscus(ディスクス)。これはセカンド・アルバムだそうですが、ファーストもこんななのでしょうか。ちなみにアルバム・タイトルの読み方(発音のしかた)がわかりません。
スーパー・パワフルなカンタベリー系ジャズ・ロックのようであり、パンキッシュなハード・ロック/ヘヴィ・メタルのようでもあり。テクニカルかつハードなプログレッシヴというと、いわゆるプログレッシヴ・メタル系を思い浮かべてしまったりするのだけど、彼らの音にはヘヴィ・メタルではなく、あくまでも往年の熱くて重いヘヴィ・ロックの匂いを感じます。あと、気のせいかもしれませんが、Outer Limits(アウター・リミッツ)、Black Page(ブラック・ペイジ)、Providence(プロヴィデンス)といったジャパニーズ・プログレッシヴ・グループを思い起こさせる音やフレーズも紛れ込んでいるような。
もちろん、フルートやストリングスといったファンタジー系インストゥルメンツ(ていうのか?)も入り、ドリーミーなシンフォニック・パートもあります。アコースティック・ギターの音色に乗ってさわやかなコーラスが聴けるM3「P.E.S.A.N.」などはPremiata Forneria Marconi(プレミアータ・フォルネリア・マルコーニ。PFM)やAcqua Fragile(アックア・フラジーレ)のようでもあったり。
ときにコーラスとも合唱ともとれるヴォーカル・ワークを聴かせる男性&女性ヴォーカリスト。とくに熱く情熱的に歌い上げる男性ヴォーカルは、まるで往年のイタリアン・ロックのようです。
ハードに、テクニカルに、シンフォニックに、ジャジーに、メロディアスに、ファンタジックに、フュージョン風に、パワフルに、ドラマティックに展開される怒涛の音楽。あいまに違和感なく差し挟まれる東洋テイスト。インドネシア、あなどりがたし!