produzione artistica di M.Fabrizio
chitarre: M.Fabrizio, C.Guidetti, F.Moreii
basso: L.Cappellotto, Romy Aglietti
batteria: Elio Rivagli, Andy Surdi
tastiere e piano: M.Fabrizio, F.Varni
ジャケット写真を見るとほんわか系の優しいお姉さんといった印象なのですが、歌詞カードに掲載されている写真では意外と派手な感じの人なのですね。髪も赤いし。そして、ジャケットの印象よりもかなり年齢が高そう(1977年生まれらしい。1999年のリリースだから、22歳だけどね。そうは見えない貫禄)。あと、ジャケット写真では鼻のところに修正加えてるな...
それはいいとして。
非常にオーソドックスな女性ヴォーカルものだと思います。ゆったりとした大きなメロディを中心にした、バラード・ポップスといった感じの曲が大半を占めています。オーソドックスなメロディや構成に、オーソドックスな歌い方。これといった特徴はないのだけど、普通に美しい音楽で、普通に心地よく聴いていられます。
最近は自分で曲づくりにも参加する女性シンガーが増えているイタリアですが、Lisa(リーサ)はどうやら歌うだけのようです。そのあたりも、もうひとつ「Lisaの個性」といったものが強く感じられない理由かもしれません。といっても曲を提供しているのはGuido Morra(グイド・モッラ)やMaurizio Fabrizio(マウリツィオ・ファブリツィオ)といった有名どころなので、クオリティ自体は充分なんですけどね。
Lisaの声は、きれいに澄んでいるように聴こえて、実は少しだけ濁りがあります。これが中音域で歌うときにはやわらかな味わいとなって魅力的に感じられます。しかし、高音域に入ると声自体が細くなってしまい、なんとなく声量不足(といっても充分なのだけど、イタリアには豊かな声量を持ったシンガーがたくさんいますからね)を感じてしまうところが少し残念。
などということはありますが、全体に破綻のない、おだやかで心地よいイタリアン・ポップス作品になっているといえるでしょう。オーソドックスな女性ヴォーカルものが好きな方などには楽しめるアルバムだと思います。