LAURA PAUSINI


LAURA PAUSINI (1995年)

   ローラ・パウジーニ・ベスト / ラウラ・パウジーニ
    (CGD / EAST WEST JAPAN AMCE-903 / 日本盤CD)




pausini1   1: LA SOLITUDINE(LONELINESS)
    孤独を抱きしめて
  2: GENTE
    人たち
  3: LUI NON STA CON TE
    あなたのものじゃない
  4: STRANI AMORI
    不思議な愛
  5: RAGAZZE CHE
    彼女たちは
  6: IL GORAGGIO CHE NON C'E
    勇気を探して
  7: PERCHE NON TORNA PIU
    帰らない日々
  8: NON C'E
    あなたはいない
  9: TUTT'AL PIU
    何があっても
 10: LETTERA
    手紙
 11: LA SOLITUDINE
    孤独を抱きしめて







 日本でも大人気(?)のイタリアの歌姫、ラウラ・パウジーニのベスト盤。しかし、日本盤の表記がローラ・パウジーニなのはいかがなものか(『ローラの休日』なんて邦題をつけられたアルバムもある)。

 自分はあまり女性ヴォーカルが得意でないので、めったに女性ものは買わないのだけど、このCDはたしか、中古で500円くらいだったので買った気がする。
 このCDを買う前は、NHKテレビの「イタリア語会話」で1曲聴いたことがあるだけだった。そのときの印象は、まぁまぁ唄のうまいおねいちゃん、だったかな。なんの曲が流れたのかは覚えていない(このCDには入ってはいない)けど、そこそこイタリアンな曲ではあった。

 このCDは1st および2nd の曲、それに大ヒットした(らしい)「la Solitudine(孤独を抱きしめて)」の英語ヴァージョンを加えた、世界向けのアルバムなんだそうだ。ちなみに、1曲目が英語バージョン、11曲目がオリジナル・イタリア語ヴァージョン(日本盤のみのボーナス・トラック)。

 唄は、うまいと思う。伸びやかで声量もある。クセというか、嫌味のない、きれいな声をしている。
 曲も、けっこういいと思う。ミドル・テンポの、聴かせるタイプの曲が多く、イタリアらしい、そこはかとない哀愁を持ったメロディがある。
 贅沢をいえば、ちょっといい子すぎるかな。曲も唄も、非常に優等生的で、引っ掛かりが希薄。強烈なイタリアのアイデンティティといったものは感じられない。
 もう少し個性が強くてもいいのではないかと思う。声や唄い方が標準的すぎる。ま、それがよいという人もいるかもしれないけどね。レベルは高いし。

 どっぷり濃ゆいイタリアンに馴染んできた耳には、スッキリしすぎで、多少物足りなくもあるのだけれど、世界市場を視野に入れているのであれば、しかたのないところか。とはいえ、こういう歌手を入り口に、イタリアン・ポップスの美しさを知ってもらうという意味では、重要な人かもしれない。

 美しい曲がたくさんあるので、女性ヴォーカル・ファン、バラード・ファンならきっと気に入るはず。また、イタリアン・ポップス入門編としても、おすすめ。

(1998.05.05)








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