MASSIMO BUBOLA


AMORE & GUERRA (1995年)

   マッシモ・ブボラ / アモーレ・エ・グエッラ
    (URLO / CGD EAST WEST 0630 13640-2 / ドイツ盤CD)



jacket photo   1: MARABEL
  2: JOHNNY LO ZINGARO
  3: FIUME SAND CREEK
  4: QUELLO CHE NON HO
  5: UN ANGELO IN MENO
  6: SALLY
  7: SPEZZACUORI
  8: ANDREA
  9: EURIALO E NISO
 10: CAMICIE ROSSE
 11: TRE ROSE
 12: DON FARRAE'


produzione artistica e realizzazione di MASSIMO BUBOLA

MASSIMO BUBOLA: voce, chitarre elettriche, acustiche e armonica
GIORGIO CORDINI: chitarre elettriche, acustiche e mandolino
MAX GABANIZZA: basso
JO DAMIANI: batteria, percussioni varie

CLAUDIO BAZZARI: chitarre elettriche, steel guitars, dobro, lap steel
GIOVANNI BOSCARIOL: pianoforte, organo hammond, fisarmonica
CARLO FACCHINI: organo hammond, keyboards, cori
MAURO PAGANI: violino in "Andrea"
MARTA CORDINI: seconda voce in "Un Angelo in meno"
GIULIO CASALE: cori
ABE SCHWARZBACH SALVADORI: ghost guitar







 アコースティック・ギター、スライド・ギター、生ピアノなどがいなたい感じの、土の匂いがするロックです。Massimo Bubola(マッシモ・ブボラ)はドスの効いたガラガラ声のカンタウトーレで、タイプとしては昔のアメリカの、泥臭いフォーク・ロックやカントリー・ミュージックなどに近いのではないかと思います。

 音楽のジャンルとしては、どちらかといえば自分の苦手なもののはずなのですが、なぜか聴くほどに心に染み込んでくるのは、音楽のはしばしに、地中海ふうのキラキラした輝きが感じられるからかもしれません。彼はFabrizio De Andre'(ファブリツィオ・デ・アンドレ)のアルバム『Rimini』に楽曲協力者として参加しているのですが、表面的な違いはあるものの、やはり通じるところがあるのでしょう。

 Massimoのこのアルバムにも、Bubola - De Andre'による曲が数曲あります。「Andrea」「Sally」はPFMを従えたFabrizioのライヴ盤にも収録されていますが、Fabrizioのような繊細さはあまりないものの、その分、力強さがMassimoにはあり、遜色のないものになっています。また、「Andrea」ではMauro Pagani(マウロ・パガーニ)がヴァイオリンで参加しています。
 その他にも、「Fiume Sand Creek」「Quello Che Non Ho」「Don Raffae'」がFabrizioとの競作なのですが、これらについてはFabrizioのヴァージョンを聴いたことがありません。『Rimini』に収録されているのでしょうか?

 Fabrizioが絡んでいない曲はかなり泥臭く、Massimo本来の持ち味はこういった方向なのでしょう。Fabrizio絡みの曲とのイメージの差が大きい感じはしますが、きっと彼の力強さを『Rimini』のころのFabrizioは望んでいたのでしょうし、またそれが、Massinoにとってもよい経験・刺激になったのだろうと思います。

 自分の音楽的趣味からすると、最初はどうかなと思ったのですが、素朴ですが生命力が感じられ、何回か聴くうちにジックリと心に染みる、思ったよりもよいカンタウトーレ/アルバムでした。

(1999.08.14)








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