1: IL LUPO
2: SI
3: GRIGIOPERLA
4: IL GRANDE BLEK
5: LE BARCHE DI CITTA
6: SUL NIDO DEL CUCULO
7: GLI OCCHI DI FIRENZE
8: VIA DELLA LUNA
9: DIALOGO D'AMORE
感じとしては、Amedeo Minghi の1992年のアルバム(i Ricordi del Cuore)や、あるいは Angelo Branduardi などをもっと世俗的にしたというか、そんな感じ(わからないね、これじゃ ^^;)。
Amedeo ほど大仰なオーケストレーションは入ってませんが、適度に美しい味付けがあります。ただ唄メロが、あまりドラマティックじゃないのね。インストで聴いたらそれほど面白くはないだろうという。そのへんがちょっと Amedeo にも通じるかも。あるいは Francesco de Gregori とか。
それでも、声自体は深みがあってなかなかいいし、ちょっと内省的な感じがするけれど、ところどころポップな曲などもあって、けっこう心地よいです。それと、一部電子楽器の使い方が下手な(^^;) Franco Battiato のようなところもあるかな。
残念なのは、全体を通して印象が薄いところ。なんか、“これ!”っていうのがないように思うんですよねぇ。だから、ポップス・ファンが聴くにしてもプログレ・ファンが聴くにしても、たぶん地味な印象を受けるでしょう。
でも、ある程度の数のイタリアン・ポップス/カンタウトーレのアルバムを聴いてきた人で、プログレ的な展開とか技術などを求めない人には、愛すべきアルバムとして楽しめるように思います。
ちなみにこのCDのブックレットには、1曲ごとに Mario の筆によると思われる絵がついてます。