MARIO CASTELNUOVO


SUL NIDO DEL CUCULO (1988年)

   マリオ・カステルヌオヴォ / スル・ニド・デル・ククロ
    (RCA BMG ARIOLA PD 71937 / ドイツ盤CD)



castelnuovo1   1: IL LUPO
  2: SI
  3: GRIGIOPERLA
  4: IL GRANDE BLEK
  5: LE BARCHE DI CITTA
  6: SUL NIDO DEL CUCULO
  7: GLI OCCHI DI FIRENZE
  8: VIA DELLA LUNA
  9: DIALOGO D'AMORE







 感じとしては、Amedeo Minghi の1992年のアルバム(i Ricordi del Cuore)や、あるいは Angelo Branduardi などをもっと世俗的にしたというか、そんな感じ(わからないね、これじゃ ^^;)。

 Amedeo ほど大仰なオーケストレーションは入ってませんが、適度に美しい味付けがあります。ただ唄メロが、あまりドラマティックじゃないのね。インストで聴いたらそれほど面白くはないだろうという。そのへんがちょっと Amedeo にも通じるかも。あるいは Francesco de Gregori とか。

 それでも、声自体は深みがあってなかなかいいし、ちょっと内省的な感じがするけれど、ところどころポップな曲などもあって、けっこう心地よいです。それと、一部電子楽器の使い方が下手な(^^;) Franco Battiato のようなところもあるかな。

 残念なのは、全体を通して印象が薄いところ。なんか、“これ!”っていうのがないように思うんですよねぇ。だから、ポップス・ファンが聴くにしてもプログレ・ファンが聴くにしても、たぶん地味な印象を受けるでしょう。

 でも、ある程度の数のイタリアン・ポップス/カンタウトーレのアルバムを聴いてきた人で、プログレ的な展開とか技術などを求めない人には、愛すべきアルバムとして楽しめるように思います。

 ちなみにこのCDのブックレットには、1曲ごとに Mario の筆によると思われる絵がついてます。

(97.07.21)








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