parole e musiche di MARIO CASTELNUOVO
"Vento nel vento" di Mogol-Battisti
arrangiamenti: Renato Serio, Romano Musumarra, Mario Castelnuovo, Amedeo Minghi
archi scritti e diretti da Romano Musumarra
produzione: Amedeo Minghi
プログレッシヴ・ロックのファンのあいだではファースト・アルバムの評価が高いMario Castelnuovo(マリオ・カステルヌオヴォ)ですが、自分はあまりファーストが好きではありません。というのも、自分にとってはあまりにエレ・ポップ色が強いんです。一時のFranco Battiato(フランコ・バッティアート)もそうなんですが、ピコピコしたシンセサイザーのアレンジとか出てきちゃうと、ちょっと耳が拒絶反応を示してしまいます(最近はそうでもなくなってきましたが)。
このアルバムはセカンドだったと思いますが、基本的な線としておだやかなカンタウトーレ作品になっていて、エレ・ポップ風味はほとんどないのが自分にとっては好ましいです。素朴な感じが漂っていて、のちの作品とくらべると曲自体の持つ厚みや密度は薄めですが、その分ピュアな印象があります。
M2「Amore impossibile」やM4「Lo schiaffo del soldato」では少しエレ・ポップ風味が感じられますが、味付け程度に収まっていて、曲に明るさを与えるのに役立っています。
M3「Fiore di mezzanotte」はおだやかなオーケストレーションと、少し引きずるような優しい歌声が心地よい曲。
M6「Nina」ではパッヘルベルのカノンを思い出させるストリングス・オーケストラにちょっと甘い声の女性コーラスが入ります。いくぶん字余り気味のMarioのヴォーカルが味を沿えます。
M7「Halley」は、ヴォーカル・ラインのところどころにAmedeo Minghi(アメデオ・ミンギ)っぽさを感じます。アレンジとプロデュースをAmedeoがしているので、その影響でしょうか。
M9「Vento nel vento」ではほんの少しだけ初期のLucio Battisti(ルーチォ・バッティスティ)を思い出しました。