MAURIZIO LAUZI


MAURIZIO LAUZI (1997年)

   マウリツィオ・ラウツィ
    (EPIC EPC 487215 2 / オランダ盤CD)



jacket photo   1: IL CAPO DEI GIOCATTOLI
  2: UN PO' DI TEMPO
  3: ANIMA ANONIMA
  4: PARTE DEL BLU
  5: BELLA DA RIDERE
  6: ROMANTICA JAZZ
  7: I BELLISSIMI
  8: STELLA DI ROMA
  9: SE C'E' AMORE
 10: SOGNI D'ORO
 11: DUE PAROLE


prodotto e arrangiato da VINCE TEMPERA

ELLADE BANDINI: batteria
AMEDEO BIANCHI: sax
GIGI CIFARELLI: chitarra elettrica
MAURIZIO LAUZI: pianoforte
GIUSEPPE MILICI: armonica
SAVERIO PORCIELLO: chitarre acustica
ARES TAVOLAZZI: basso
WALTER TESORIERE: tastiere e computer
NACO: percussioni
CHICCO GUSSONI: chitarra elettrica
STEFANO PULGA: tastiere







 一部のヨーロッパのショップには『Un Po' di Tempo』というアルバムもカタログに載っていたりするのですが、これは多分デヴュー・アルバムで、それに1曲加えて再リリースされたのが『Maurizio Lauzi』なのではないかと思います。以前、All Music Guideというサイトで収録曲を調べたところ、『Maurizio Lauzi』のほうが1曲多く収録されているけれど、他の収録曲は同じなようでした。

 このアルバムは、若者らしい、みずみずしい感性がイタリアンなメロディとマッチして、とても爽やかです。過剰に情感におぼれることなく、かといってウェットな部分が希薄というわけでもなく、バランスが取れていると思います。

 メロディや歌い方は、どちらかといえば地味なタイプでしょう。でも、プロデューサーのVince Tempera(ヴィンチェ・テンペラ)の力か、それぞれの楽器の音色や配置などに神経が行き届いていて、奥行きのある芳醇な音空間が演出されています。
 また、オープニングと同じメロディのオーケストラで終わる展開はとてもロマンティックで、ここにもプログレッシヴ・ロック出身の名プロデューサー、Vince Temperaが効いているのかもしれません。

 スローな曲が多いですが、いかにもイタリアなもっさりした感じはなく、適度に洗練されているので、とても聴きやすいです。
 もう少し、メロディ展開や構成、ヴォーカルに個性が強くてもいいかなと思いますが、まだ若いですし、今後もイタリアらしさを失わないポップスを歌い続けてくれるんじゃないかなという期待をもたせるカンタウトーレといえるでしょう。

(1999.10.10)








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