MARIO ROSINI


CERCANDO TE (2005年)

   マリオ・ロシーニ / チェルカンド・テ
    (CAFE' CONCERTO ITALIA: 3006935 / EU盤CD)



jacket photo
  1. CERCANDO TE
  2. NON SARO' (OCCHI)
  3. LEI
  4. NON SI STO PIU'
  5. DIMMI SE CI SEI
  6. LE STAGIONI DEL CUORE
  7. TRACCE DI TE
  8. MAGICO MOMENTO
  9. SEXY SEXY
  10. SEI LA VITA MIA
  11. TU CHE MI HAI PRESO IL CUOR (JE T'AI DONNE' MON COEUR)


produzione artistica: Luigi Rana - Mario Rosini
produzione esecutiva: Federico Monti Arduini
arrangiamenti: Luigi Rana - Mario Rosini

Mario Rosini: piano, tastiere e vox e cori
Paolo Romano: basso e contrabbasso
Mimmo Campanale: batteria e percussioni
Nico Stufano: chitarre
Luigi Rana: chitarre, cori e programmazioni varie
Cesare Pastanella: percussioni

Orchestra Ensemble "Misure Composte"








2004年のサンレモ音楽祭で準優勝したMario Rosini(マリオ・ロシーニ)。そのときの参加曲「Sei la vita mia」を収録したアルバムが2005年にやっとリリースされました。

最近ではだんだん数が少なくなってきた、ロックの匂いがしないアルバムです。「Sei la vita mia」は大きなメロディを持った歌い上げ系バラードでしたが、全体にこの路線が彼の持ち味なのかもしれません。ゆったりしたリズムのバラード系が多く収録されています。

丸みを帯びたクリーンな歌声。あまり高い声ではないところが落ち着きを感じさせます。こういった大きなメロディを歌うには、もう少し声量があったほうがいいかなという気もしますが、充分伸びやかに歌っていて、合格点とはいえるでしょう。いくつかリズミックな曲があり、これらがもうひとつ彼の歌い方にあってない感じはしますが、アルバム全体としては、なかなかロマンティックなバラード中心アルバムになっていると思います。

ただ、美しい流れを持った大きなメロディを歌い上げる、といういかにも「イタリアン・ポップスの王道」といったスタイルとは裏腹に、なぜか彼の歌・曲には、自分は「イタリア」をあまり感じません。イタリアン・ポップスというよりも、1980年代くらいに流行したアメリカのAORの延長上にあるような印象を受けます。たぶん、演奏・アレンジや曲づくりが、イタリアにしては洗練されすぎてるんだろうな。コンテンポラリーなジャズやブルースをそこはかとなく感じさせるアレンジなどに、自分はAORを見出してしまうのかもしれません。その意味で、イタリア入門したい洋楽ポップス・ファンにも聴きやすいかもしれません。

(2005.07.18)







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