musiche e arrangiamenti: Massimo Di Nunzo - Marinella Di Nunzo
Massimo Di Nunzo: chitarra, buzuki, liuto, rinascimentale, flauto, percussioni, nauali, polykorg
Marinella Di Nunzo: archi elettronici, plystratus, polykorg, sintetizzatore
Maurizio Sebastianelli: piano, sintex, sintetizzatore
Tiziana Sordi: voce
イタリアでNuova Era(ヌォーヴァ・エラ)といえばアルバムを何枚か出している(日本盤も出たことがあるはず)シンフォニック・ロック・グループのNuova Eraを思い出しますが、これはグループ名の前に定冠詞がつく別の3人組ユニット?、La Nuova Eraの、おそらく唯一のアルバム。
う〜ん、ファンタジックです。ドリーミィです。やわらかくて美しいアコースティック・ギターとフルート、キーボードの音色に満ちています。でも、それだけかな。オリジナルのLPはプライヴェート・プレスで、一時は5桁のプレミア価格がついていたらしいですが、自分の好みからすれば、定価以上出してまで買いたいとは思いません。
自分にとってもっとも「つらいな」と思うところは、リズム・セクションがいないこと。このグループはギター&フルート(ときどきパーカッション)1人×鍵盤奏者2人という3人構成で、もわもわとした幻想音楽をやっているわけです。しかも、ヴォーカル・レス(1曲のみヴォーカル入り)。ずっともわもわしてるだけで、メリハリがない。こういうの、好きな人は好きなのでしょうが、自分はとっても苦手なわけで。もっとロックしろよ、とか、もっと歌心を!と思ってしまうのです。
でもって内ジャケを見ると、なんやら写真がいっぱい。どうもこれ、キリストの一生を描いた映画?のサントラとしてつくられたようです。曲名も「大天使ガブリエル(受胎告知)」とか「マリアの息子(誕生)」とか「北の光(最後の晩餐)」とか「闇の勝利(死)」とか「新時代(復活)」などといった、いかにもなタイトルがついてます。そのわりにはゴシックだったりバロックだったりといった仰々しさはなく、非常におだやかでゆるやかな時間の流れを感じる作風は、気持ちよくはあります。これでなぁ、リズム・セクションとヴォーカル(クワイア)とかが入っていたらなぁ。