NEW TROLLS


LIVE N.T. (1979年)

   ニュー・トロルス / ライヴN.T.
    (CRIME/KING RECORD: KICP 2719 / 日本盤CD)



    jacket photo
  1. HO VEDUTO
       秘密
  2. SIGNORE, IO SONO IRISH
       私はアイリッシュ
  3. UNA MINIERA
       鉱山
  4. SUITE DISCO
       ディスコ組曲
  5. UNA NOTTE SUL MONTE CALVO
       禿山の一夜
  6. CONCERTO GROSSO N.1 - ADAGIO
       コンチェルト・グロッソN.1 - アダージョ
  7. CONCERTO GROSSO N.2 - VIVACE
       コンチェルト・グロッソN.2 - ヴィヴァーチェ
  8. LE ROI SOLEIL
       太陽王
  9. LET IT BE ME
       レット・イット・ビー・ミー(神のおもいのままに)
  10. VENT'ANNI
       20才


Vittorio De Scalzi: tastiere, voce
Nico Di Palo: chitarre, voce
Ricky Belloni: chitarre, voce
Gianni Belleno: batteria, voce
Giorgio D'Adamo: basso








当初は音質的な問題でお蔵入りになったといわれていたライヴ・アルバム。

たしかにいま聴くと、テープのヒスノイズが目立ったり、楽器間の録音バランスが悪かったり、ドラムが木だるを叩いたような音で録音されていたりと、けっしていい録音ではないといえるけれど、だからといってインチキなブート盤よりは圧倒的にきれいな録音。それに、音はもうひとつだけど、当時のNew Trolls(ニュー・トロルス)の勢いやパッションといったものはしっかり伝わります。

おなじみのM2「Signore, io sono irish」やM3「Una miniera」は個人的に好きな曲だということもあり、やっぱり楽しめてしまいますし、CBS時代のNew TrollsへとつながるM4「Suite disco」のようなスタイリッシュな曲も力強く、かっこよく演奏されていて、なかなかの聴き応えです。

プログレッシヴ・ロックとしてのNew Trollsが好きな人には、やはりM5「Una notte sul Monte Calvo」やM6からの「Concerto grosso」あたりが気になるのでしょうね。

M5はハードな演奏で、いかにもプログレッシヴ・ロックらしいものになっていますが、個人的には『Atomic System』に収録されたスタジオ録音のほうが聴いててワクワクします。

M6「Adagio」はオーケストラなしということもあり、厚みに欠けますし、スタジオ録音でのような、はっとするような艶やかさも期待できませんが、フレーズ自体は相変わらず心を打つ美しさがありますね。ただギター・ソロがけっこういいかげんで、ミス・タッチや弾ききれてないフレーズなどが気になってしまいました。これをライヴならではの臨場感ととるか、それとも練習あるいは演奏力の不足ととるかは、微妙なところです。

M7「Vivace」のほうは、もともと曲調が派手ということもあってか、オーケストラなしでもけっこう楽しめます。

M10「Vent'anni」ではNew Trollsらしいコーラスが堪能できます。

(2004.03.13)







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