KETIL BJORNSTAD & ERIK HILLESTAD


MESSE FOR EN SARET JORD (1992年)

   ケティル・ビヨルンスタ & エリック・ヒルスタ / メス・フォー・アン・サレト・ヨード
    (KIRKELIG KULTURVERKSTED: EXCD 112 / ノルウェー盤CD)



jacket photo
  1. INTROITUS
  2. KOM TILBAKE
  3. KYRIE
  4. JEG ER DIN MOR
  5. GLORIA
  6. PERLEFISKERNE
  7. CREDO
  8. HIMLENS URO
  9. SANCTUS
  10. SUOPT I LIVET
  11. AGNUS DEI
  12. INTERLUDIUM
  13. UELSIGNELSEN


musikk: Ketil Bjornstad
tekst: Erik Hillestad

korarrangementer: Ketil Bjornstad, Gunnar Eriksson, Grete Helgerod
solist: Randi Stene
bratsj: Lars Anders Tomter
flygel: Ketil Bjornstad
gitar: Knut Reiersrud, Nils Einar Vinjor
kontrabass: Stan Poplin
tommer: Per Hillestad
synth: Reidar Skar








Ketil Bjornstad(ケティル・ビヨルンスタ)はノルウェー出身のけっこう有名なピアニストらしいです。日本盤も何枚かあるらしい。そのKetilと、このアルバムをリリースしているKirkelig Kulturverksted(キルケリグ・クルチュールヴェルクスタと読むらしい)というノルウェーのレーベルのオーナーであるErik Hillestad(エリック・ヒルスタ)によるミサ曲のようです。

Kirkelig Kulturverkstedというレーベルは現代的なアレンジなどを施した良質のトラッド作品とかをたくさん出しているところらしく、このアルバムもただのミサ曲集ではなく、ポップ・ミュージック的な聴き方もできるアレンジがされています。

ソプラノ・ヴォーカルと混声合唱を中心に、穏やかなリズム・セクションやポップス楽器などが歌をバックアップします。考え方としては、フランスのGregorian(グレゴリアン)などに通じるところがあるのかな。でも、Gregorianは完全にポップス・フィールドの音楽だと思いますが、このアルバムはもっとシリアスで、クラシック寄りかもしれません。

神聖で厳かにすら響く合唱が、やはり魅力的に思います。自分、合唱ファンだし。また、ミサ曲ということもあって、メロディやコードの進行もいかにもヨーロッパ的な重厚感があって好みです。これでもっとリズム・セクションが強くはっきりと主張して、ロック的な力強さが加わったなら、自分としてはさらにうれしく思うのですが、強力な混声合唱と強力なロック・ビートががっちりと組み合わさったような音楽には、なかなか出会えません。そういう音楽を求めて、ロック/ポップス・フィールドの作品で「混声合唱」というキーワードにひっかかるアルバムをいろいろと聴いてるんですけどねぇ。

それはそれとして、たとえばAntonella Ruggiero(アントネッラ・ルッジェーロ)の『Luna crescente』のトラッドやクラシックの曲とか、あるいはDonella Del Monaco(ドネッラ・デル・モナコ)のソロ作品とかが好きな人などは、このアルバムも楽しんで聴けるんじゃないかと思います。秋から冬の夜とかに聴きたい感じの作品ですね。

(2006.01.29)







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