IVER KLEIVE


KYRIE (1994年)

   イヴェール・クリーヴ / キリエ
    (KIRKELIG KULTURVERKSTED: FXCD 142 / ノルウェー盤CD)



jacket photo
  1. KYRIE
  2. JORDENS STORSTE UNDER
  3. ALT ER SOM FOR
  4. DER PROFESSOR SITZT IM BAR
  5. JEG LOFTER OPP TIL GUD MIN SANG
  6. SARAH
  7. KOS
  8. MED JESUS VIL EG FARA
  9. I DITT LYS
  10. LASARUS
  11. MORGENSANG
  12. TIL DEG
  13. NADE


alle komposisjoner av Iver Kleive
produsert av Erik Hillestad

Iver Kleive: organ, piano
Paolo Vinaccia: drums, percussion

guitar and harmonica: Knut Reiersrud
vocals: Anne Kari Harnes, Carmen Walters, Dolores Bres, Samuel Berfect, Tyrone Foster, St.Joan of Arc Youth Gospel Choir, Oslo Chamber Choir, Iver Kleive








Iver Kleive(イヴェール・クリーヴ?)は、その筋(どの筋?)ではけっこう名の知られたキーボード奏者のようです。『Kyrie』というアルバム・タイトルどおり、賛美歌風の曲が中心に収録されています。

M1はのっけから混声合唱で「キリエ・エレイソン」の繰り返し。バックにはピアノとオルガンが鳴っていて、いきなり「きたーっ!」と思わせます。ただ、キリエ・エレイソンで混声合唱なのに、クワイア風というよりはゴスペル風な印象のほうが強いのが個人的にはちょっと残念。

続くM2でも、ほんのりジャジーなオルガン・ロック風に見せかけておいて、サビ?では壮大なチャーチ・オルガンが鳴り響き、ここでまた「きたーっ!」とちょっと興奮。

その後も、クラシカルなピアノのアルペジオにFar East Family Band(ファー・イースト・ファミリー・バンド)にも通じるようなアンビエントなヴォーカルにぼやぁ〜んとしたり、古いオルガン・プログレッシヴ・ロックみたいな曲にのほほぉ〜んとしてたりしたら、M5でまたチャーチ・オルガン。きらびやかだけど重厚感のあるチャーチ・オルガンの音が鳴り響くたびに、胸の奥のプログレ心がくすぐられます。以後、おだやかな曲で心地よく(少し眠くもある)なるとチャーチ・オルガンに目を覚まされるという繰り返し。

基本はピアノとオルガンを中心としたキーボード・ミュージックで、ほとんどヴォーカルも入らないしリズム・セクションも活躍しません。ポピュラー・ミュージックのなじみやすさを持った宗教音楽・教会音楽といった印象で、聴く人を選ぶかもしれません。クラシカル・シンフォニック系のプログレッシヴ・ロックが好きな人には気になる音だろうな、きっと。自分の好みとしては、もう少し「ロック」的なリズムが全体にほしいところではありますが、素敵な響きのオルガンが聴けるだけでも充分、という感じもします。

(2006.02.25)







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