PREMIATA FORNERIA MARCONI


STORIA DI UN MINUTO (1972年)

   プレミアータ・フォルネリア・マルコーニ / ストーリア・ディ・ウン・ミヌート
    (GREAT EXPECTATIONS BMG ARIOLA PIPCD 011 / イギリス盤CD)




pfm1   1: INTRODUZIONE
  2: IMPRESSIONI DI SETTEMBRE
  3: E FESTA
  4: DOVE...QUANDO...(PART I)
  5: DOVE...QUANDO...(PART II)
  6: LA CARROZZA DI HANS
  7: GRAZIE DAVVERO







 いわずと知れたイタリアの名グループの1st。
“甦る世界”のイタリア語ヴァージョンから始まるこのアルバムは、のちの英語ヴァージョンのアルバムに比べて、へんに手を加えられていない、素朴な感じがする。

 しかし、なんで英語ヴァージョンでは“Introduzione”をカットしてしまったのだろう。『幻の映像』の頭もそうだが、どうも英語ヴァージョンになると、せっかくの夢のような導入部がカットされていて、ちょっと寂しい。

“甦る世界”に関しては、このアルバムのイタリア語ヴァージョン“Impressioni Di Settembre(9月の印象)”のほうが自分は好きだが、“Celebration”に関してはイタリア語の“E Festa”よりかは英語ヴァージョンのほうが好きなのはたんに慣れの問題か。

 プレミアータはもっとも“プログレッシヴ・ロック・グループ”らしいグループとして知られるが、このアルバムで聴かれる音には、Formula 3 や New Trolls の初期のころにつうじるものを感じる。もちろん、テクニック的にはプレミアータのほうがぜんぜん上だろうが、のちにプレミアータの売りのひとつになるヴァイオリン、フルートはまだそれほど活躍していない。

 このアルバムには“甦る世界”“セレブレーション”のイタリア語ヴァージョン、それに比較的有名だが英語ヴァージョンのない(?)“Dove...Quando...”“ハンスの小屋(と一般的にいうが、イタリア語ってHを発音しないんじゃなかったっけ? だとすると アンスの小屋 だな)”などが入っているが、じつは自分は“9月の印象”以外にはそれほど興味がなかったりする。
 やはり、自分にとってのプレミアータは、『Per un Amico』『Photos of Ghosts』なんだなぁ。

(1996)








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