ROBERTO ANGELINI


ANGELINI (2003年)

    ロベルト・アンジェリーニ / アンジェリーニ
    (EMI MUSIC ITALY / VIRGIN: 7243 5843612 9 / イタリア盤CD)



jacket photo
  1. LA NOTTE E' COMPLICE
  2. LA PRIMA
  3. GATTOMATTO
  4. LA GIOIA DEL RISVEGLIO
  5. MARRAKESH
  6. SOLO CON TE
  7. 12 ANNI
  8. NON FINGERE
  9. PORTIERE DI NOTTE
  10. TORNAREANIMALI
  11. GOCCE DI PIOGGIA


produzione artistica e arrangiamenti: Giuliano Boursier

voci e cori: Roberto Angelini
pianoforte e tastiere: Giuliano Boursier
basso: Marco Mariniello
chitarre: Roberto Angelini, Elvezio Fortunato, Gilberto "Mastro" Bertoni
drum samples e programmazione computer: Umberto Ferraro e Giuliano Boursier
archi: Bulgarian Symphony Orchestra








2001年のサンレモ音楽祭新人部門に参加し、その後も順調に歌手活動を続けているらしいRoberto Angelini(ロベルト・アンジェリーニ)。デビュー・アルバムの『Il sig. domani』は独特の浮遊感と透明感があって、2001年のサンレモ・アルバムのなかでは印象に残るものでした。

2003年にリリースされた『Angelini』はセカンド・アルバムのようです。もともとあまりイタリアンな要素はなく、デジタルな処理をされたリズムやキーボードを上手に導入した英米風のロックといった印象のあったRobertoですが、セカンド・アルバムではさらにいっそうイタリアンな要素がなくなりました。

強調されたリズム。派手な音色のキーボード。ミディアム・テンポのヒップ・ホップ系ポップス。ここから自分はぜんぜんイタリアを感じませんが、最近の若いイタリアン・シンガーたちの多くがこういった傾向・方向性の音楽をやっていることを考えると、ある意味ではいまの典型的なイタリアン・ポップスなのかもしれません。

ときにやわらかさやおだやかさを見せることもありますが、基本はラウドでスローなデジタル・ビート。ヴォーカル・ラインも含め、メロディの美しさを追求といった姿勢は感じられません(これは以前からそうですけど)。デビュー作では抑えたアレンジに淡々としたヴォーカルが独特の空間を生み出していましたが、このアルバムでは演奏の派手さとヴォーカルのバランスがうまく取れておらず、彼の歌声の魅力が上手に発揮されていないように感じます。

Paolo Meneguzzi(パオロ・メネグッツィ)もそうでしたが、デビュー・アルバムではイタリアらしさを保ちつつ英米的な洗練もあって今後のイタリアン・ポップス界での活躍を期待させるのに、セカンドではTiziano Ferro(ティツィアーノ・フェッロ)の出来の悪いコピーみたいなふやけたヒップ・ホップ系ポップスになってしまうのはなぜなんでしょう。そういう感じの音楽がはやっているから、流行に乗ってということなのかもしれませんが、アーティストには、とくにマエストロの国イタリアのアーティストには、流行とは別に「自分がいいと信じるもの」を追求してもらいたいです。その結果がヒップ・ホップ系ポップスだというのなら、それはそれでいいですけど、たぶん自分は聴かない(笑)。

(2004.12.25)







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