RON


VORREI INCONTRARTI FRA CENT'ANNI (1996年)

   ロン / ヴォッレイ・インコントラルティ・フラ・チェンタンニ
    (WEA / WARNER MUSIC ITALIA 0630-13919-2 / ドイツ盤CD)



jacket photo   1: VORREI INCONTRARTI FRA CENT'ANNI
  2: MUSICA
  3: AL CENTRO DELLA MUSICA
  4: NON ABBIAM BISOGNO DI PAROLE
  5: PER QUESTA NOTTE CHE CADE GIU'
  6: ANIMA
  7: JOE TEMERARIO
  8: IL GIGANTE E LA BAMBINA
  9: ATTENTI AL LUPO
 10: FERITE E LACRIME (YOU)
 11: IO TI CECCHERO'
 12: COSA SARA'
 13: UN MOMENTO ANCHE PER TE
 14: UNA CITTA' PER CANTARE
 15: IL SOLE E LA LUNA
 16: PIAZZA GRANDE
 17: NON ABBIAM BISOGNO DI PAROLE


prodotto da ROBERTO DANE'

batteria: Per Lindvall
basso: Carmelo Isgro'
basso synt.: fabio coppini
chitarre acustiche: Ron, Chicco Gussoni
chitarre elettriche: Chicco Gussoni
tastiere: Fabio Coppini
pianoforte: Ron, Fabio Coppini
percusssioni: Daniele Di Gregorio
fisarmonica: Alessandro Simonetto
flauti: Gabriele Comeglio, Giuseppe Gisone
oboe: Chicco Gussoni
violino solista: Alessandro Simonetto

Orchestra d'Archi Solisti Italiani diretta da Gabriele Comeglio







 Ron(ロン)がまだ本名のRosalino Cellamare(ロザリーノ・チェッラマーレ)を名乗っていたころにリリースした1970年代のアルバムには、プログレッシヴ・カンタウトーレの作品として内容のようものがあるというので一時、探したことがあるのですが、けっきょく聴けずにいます。

 Ronに名前を変えてからのアルバムは、1990年にリリースされた『Apri le Braccia e Poi Vola』を持っていますが、どんな感じの作品だったか、とくに印象に残っていません。なんか、自分にとってはどうでもいいような内容のアルバムだった気がします。
 もちろん、そこにはプログレッシヴ・カンタウトーレ的な味わいは、まったくありませんでした。

 1996年リリースのこのアルバムは、たまたま中古で安く売っていたので入手しましたが、少なくとも『Apri le Braccia e Poi Vola』よりは、それぞれの楽曲の出来がよいように思います。

 彼の作品についてくわしい情報を持っていないのでよくわかりませんが、どうやらこのアルバムは、ベスト盤的な性格を多少、持っているようです。作曲のクレジットにRosalino Cellamare名義のものがいくつもあるので、元歌はけっこう古い時代につくられたものなのかもしれません。

 Ronのヴォーカルは、声はかすれ気味ですが、非常にあっさりとしていてさりげない歌い方をします。そういう意味では地味なはずなのですが、このアルバムではバックの演奏がタイトかつクリアで、スッキリとした広がりを感じさせるものになっているため、意外とドラマティックに聴こえます。
 というか、この演奏とアレンジにかなり助けられているように感じます。たぶん、たとえば同じ曲をRonが弾き語りで歌っていたら、全然いいと思えないのではないでしょうか。

 正直なところ、Ronの書くメロディ・ラインには、自分はあまり魅力を感じません。アルバムとしては悪くないと思うのですが、メロディやヴォーカルが地味すぎるからでしょうか。

 なお、M1「Vorrei Incontrarti Fra Cent'Anni」、M5「Per Questa Notte Che Cade Giu'」、M6「Anima」にはTosca(トスカ)がゲスト・ヴォーカルで参加しています。またM17の「Non Abbiam Bisogno Di Parole」はニューヴァージョンだそうです。

(2000.05.14)








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